横川ゾンビナイト
ストーリー
たくさんのご応募
ありがとうございました
募集は締め切りました
受賞作品・世界観を再現する作品が決まりました!
おかげさまで、全国から全部で78作品の横川ゾンビストーリーを集める事ができました。
たくさんのご応募ありがとうございます。
厳選な審査の結果、ついに受賞作品が決まりました!
受賞作品はどのストーリーなのか?どのストーリーが再現されるのか!?
ゾンビストーリーの世界観について
※ゾンビパフォーマーについては実施できないキャラクターもあります。
※再現店舗について横川ゾンビストーリーは作品の世界観を全て再現している訳ではありません。予めご了承をお願いいたします。
- 結果発表 -
【 金賞 】岡茂夏奈さん
ストーリーNo #13
店舗:駅前酒場 赤まる 横川店
再現方法予定:クロスロード天井・店舗再現・店舗前掲示
アンジュヴィオレ広島のホームタウンである横川はサッカー観戦をするために多くの人が立ち寄っていたお店があった。
ところがある日突然店長がゾンビと化してしまう。
店長が提供した料理を食べてゾンビの感染者が増加し、アンジュヴィオレのユニホームを着た元サポーターのゾンビが大量発生してしまった。
このサポーターゾンビと出くわしてしまった場合はレッドカードと叫ぶと襲われない。
しかしサッカー観戦は好きかと聞かれて好きだと答えないと応援歌を歌いながら、追いかけてくるので要注意!
【 銀賞 】安田正美さん
ストーリーNo #19
店舗:-
再現方法予定:ゾンビパフォーマー・クロスロード天井
京介は生まれ育った閉鎖的な故郷が大嫌いだった。村役場で働くのが1番偉いと言われるような村をいつか出てやろうといつも思っていた。
高校を卒業した京介は、家を飛び出し、誰にも内緒で東京で就職する。
営業職だが、全くだめ。契約が取れない。
大きな声での挨拶、真面目さと礼儀正しさだけがとりえだが、駆け引きする知識もなく要領の悪い京介には無理な仕事であった。
上司、先輩に毎日罵倒され、それでも5年しがみついていたが、ある日顧客の会社の高価な花瓶を倒してしまった。
慌てて欠片を集めようとしたら転んでしまい、床に散らばっていた破片によって額を怪我をしてしまった。
花瓶の持ち主は許してくれたのだが、京介の上司がそれを許さず、とうとう京介は辞表を出した。
額に出来たバッテンの形をした傷痕だけではなく、京介の心にも大きな傷が出来た。前髪を伸ばして傷痕を隠し、京介はなけなしのお金をはたいて自転車の旅に出た。
東京にも居場所はない……
北海道から旅して行き、東北、関西……と進んでいき、数ヶ月後広島にたどり着いた。
横川を通りがかった時、ある飲食店の前で自転車がパンクしてしまった。
見かねた店主が直してくれて、それがきっかけでその店で働くようになった。
京介の真面目さはこの店に必要だった。呼び込みも大きな声で出来、店に活気が出た。
京介は自分を助けてくれたこの店、そして商店街をもっと盛り上げようといろんなイベントを考えた。
ある年の10月のイベントで、桜子という女性と知り合い、2人は恋に落ちた。毎日楽しかった。
桜子にプロポーズした日に京介は初めて額の傷痕を見せることが出来た。桜子はそれまでの京介の辛かった日々を思い泣いた。京介を幸せにしたいと思った。
だが、京介はその翌日、交通事故で死んでしまったのだ。
死んでしまってもどうしても桜子を諦められない京介は、ゾンビになって毎晩桜子に会いに行ったが、京介だと気が付かない桜子には怖がられるだけであった。
京介の思いを知ったゾンビ仲間らも毎晩行列をなして桜子の家の周りで騒ぐので、ますます怖がられるだけであった。
そのうち津々浦々にゾンビの話は広まり、横川商店街を訪れる者がいなくなってしまった。桜子の勤めるお店にも影響がでた。
そんなある日、桜子はやっとゾンビの額にある傷痕に気がついた。
あのバッテン傷、きっと京介に違いない!
商店会の会長に、ゾンビの正体は京介だということを話し、商店街を通って桜子に会いに来るのを許して欲しいと頼む。
最初は首を縦に降らなかった会長も、京介が生前商店街のために尽力をつくしてくれたことを思い出し、2人が出会った10月の数日間だけ、桜子に会いに来ることを許した。
ゾンビナイトのきっかけを知った人々は感動したり興味を持ったりして、横川に人が集まるようになり、京介の横川を活気づけたいという願いが叶うことになった。
それがゾンビナイトの始まりである…。
【 銀賞 】たけむらさん
ストーリーNo #31
店舗:ニューアカマル
再現方法予定:店舗再現・店舗前掲示
憧れの人はナイチンゲール。
毎日一生懸命、看護師として真面目に働き続けた彼女は
ある日過労死をしてしまう。
そんな彼女は死んだ後もゾンビとなって、
町の皆の健康を守るためナース服を着て巡回中。
トマトジュースやミネストローネ、
赤ワインやキティなど、赤い飲み物を口にしていると
怪我人かと勘違いした彼女が心配して声をかけてくる。
「お酒の飲み過ぎには気をつけて」
「野菜もしっかり食べてね」
など、彼女からのアドバイスを承諾せず
反論したり否定すると
常備している注射器を取り出して、
静かな笑みを向けてくるので気をつけよう。
【 銀賞 】綾月 楓(あやつき ふう)さん
ストーリーNo #49
店舗:-
再現方法予定:ゾンビパフォーマー
タイトル:「半分ゾンビのハンビ店主」
ねえ、知ってる?あのお店の店主さんの話。
数ヶ月前に噛まれて、なんとゾンビになっちゃったんだよ。
びっくりした家族が病院に連れていってさ、お医者さんに診てもらったんだって。
そこで特効薬を飲まされて、なんとか元に戻ったって思ってたら、
どうやら治りきらなかったらしくて、まだ半分はゾンビなんだってさ。
半分ゾンビ、つまりはハンビだね。
本人は、早くこの状態をどうにかしたいって思ってるみたいなんだけど、
どう見たって身体の右半分はまだゾンビそのものでさ。
その上、お店に来るお客さんのこと、
まるで獲物を狙うみたいにすっごい睨んでくるんだって。
でも評判が良いお店らしいし、これから入るか迷ってるんだよね。
どうしよっか?
《店主からのメモ》
自分のことをゾンビにした、もう一人の半分ゾンビを捜しています。
医者が言うには、その方にも協力してもらわなければ、私の完治は難しいようです。
ここ数日、その方が商店街を歩いているという噂を聞いています。
もし見かけたのなら写真に収めてご一報ください。
お礼をさせていただきます。
【 銀賞 】蓼原 憂(たではら うゐ)さん
ストーリーNo #51
店舗:-
再現方法予定:ゾンビパフォーマー・クロスロード天井
タイトル:「見返り美人ゾンビを探せ!」
横川商店街には毎年ゾンビが現れる。
その中でも飛び切りの美人ゾンビがいる、といつからか噂になり、人間とも仲良く共存してきた。
なんでも長い艶やかな黒髪をなびかせ、マスクに和装、赤い笠を差しているらしいが、目撃者は皆、後ろ姿の美しさしか覚えていないらしい。
しかし、コロナ禍の人手の減少とともに噂も囁かれなくなり、ある日忽然と姿を消してしまった。
美人ゾンビは自身のことを忘れてしまった人間たちに怒って、襲いかかってくるかもしれない。
そんなときの合言葉は
「美人ゾンビさんとはあなたのことですか!」
果たして、今年のハロウィンナイトに美人ゾンビは現れるのか。
美人ゾンビが姿を消した真相とは……!
・ミス・ミスターコンテストのような仮装大賞をする。
選挙ポスターみたいなもので貼り出すが、どれも見返り美人図のように正面からの写真ではない。
真の美人ゾンビを決めることで、彼女の怒りは鎮められる、という展開。
美人の基準、老若男女は問わない。
ファッションショーやダンスなど、美人ゾンビたちが登場するときは、もみじ饅頭のイメージもかけて降り頻る紅葉の映像美があるとよいかも。。。(秋と広島のイメージ全開で)
・ゾンビなのに和装。現代的な店舗も入る商店街とのコントラスト。
着物か浴衣か甚兵衛か等は不明。
和装の上にそのテナントごとのエプロン等を身につけてもよいかも。
・投票のお客様はサクラ大歓迎。
ゾンビたちがいかに人間を集められるかによって勝敗がつくのか、つかないのか……!?
(コンテストで優勝しても優勝したことにゾンビは気が付かなさそうなので、必ずしも一番を決める必要はなし。だが、彼女の怒りの行方は……?)
【 優秀賞 】五十嵐真未さん
ストーリーNo #07
店舗:さん平
再現方法予定:店舗前掲示
それは昔。横川商店街で毎晩のように飲み歩いていた常連客のスーさん、しげさんにチョーさん、幸姉さんがいた。
今、令和になって常連客達がゾンビになって帰ってきた!!
カープ戦のある夜は、かならずと言っていいほど、全員さん平に現れる!
今宵もゾンビ達が観戦飲みを開催中かも?その後はどの店でしめるか揉めるゾンビ達。
今夜のしめは、あごせんの油そばか?常連ゾンビたちに目が離せない!!
【 優秀賞 】おはげちゃんさん
ストーリーNo #16
店舗:廣島熟成ホルモン
再現方法予定:店舗再現・店舗前掲示
タイトル:「びっくり大好きゾンビ家族の居酒屋」
とにかく人間をびっくりさせることが大好きなゾンビの一家が営むお店。
入ってきたら、「いらっしゃいませ」の声と同時にクラッカー、座席にはブーブークッション、蛇のおもちゃにびっくり箱・・・次から次にびっくりさせられまくり!?
もちろん、ゾンビ一家の大好物である不気味な色の料理を人間にふるまうのも大好き!
真っ黒な唐揚げに青いシチュー、たこ焼きかと思ったらベビーカステラだった!?とにかく、人間が作らないびっくりする色をした味と見た目にギャップがありすぎる料理を出してくれる。
「特製びっくりドリンク」は色が変わる不思議なドリンク!
接客にも、味にも、インテリアにも全てに「びっくり!?」
だけど、自然と笑顔になるお店!
たまに真っ暗タイムがやってきて、お客さんの中の何人かが犠牲に……真っ暗になったあと、周りをよーく見てみると、スーツを着てたサラリーマンが何故かゴリラになっていたり、1人人数が減っていたり。
予告なしにプロジェクションマッピングタイムが始まったり、ゾンビDJが現れてお祭り騒ぎ!
ナイフを刺すと本当に人形が叫ぶ「黒ひげ危機一発大会」では当たった人に罰ゲームが!?
時々、ゾンビ店員が少なかったり、臨時休業する時は、人間狩りや墓掃除に行っているから、お休みなんだってさ。
【 優秀賞 】為政久雄さん
ストーリーNo #17
店舗:-
再現方法予定:プロジェクションマッピング
タイトル:「恋するゾンビ」
ゾンビだって恋をする。
あるとき、ゾンビが発情して、手当たり次第に恋に落ちてしまう新型ウイルスがちまたで流行り始める。
しかし、恋に落ちたゾンビ同士はお互いに相手と触れ合うと息絶えてしまう。こうなると人間の思うツボである。
そこで、どうしてもは恋心を止められないゾンビたちは、オンラインで出会いの場をつくる「ゾン活」を始める。
ある日、横川駅前の大型ビジョンで中継された「ゾン活」イベントにオンライン・ゾンビたちが全国から集まり出す。
それを見た横川界隈に生息するゾンビたちも商店街の店々に集まり始め、一夜限りの「恋するゾンビナイト」が幕を開ける。
自分自身のゾンビネタを披露する者、ゾンビになる前の恋バナを語り出す者、発情が止められず画面越しに愛を打ち明ける者。
果たしてその愛は報われるのか?恋が成立したゾンビカップルはついに横川駅前に集結。
だが、触れ合うと息絶えてしまうので、それを見た横川カンパイ王国のトマトン国王が粋な計らいでラップ好きのキューピッドを呼び出した。
キューピッドたちはラップを歌いながら「魔法のカーテン」を街中に敷き詰める。
すると、恋するゾンビたちが次々と現れ、魔法のカーテン越しについに…!
果たしてゾンビたちの恋は実るのか?
【 優秀賞 】深澤 菜々子さん
ストーリーNo #23
店舗:ななしや
再現方法予定:店舗前掲示
タイトル:「横川ゾンビの元気の源」
横川商店街のクロスロード。
クロスロードって呼ばれる理由を知っている?
クロスロードは、全ての横川ゾンビの出入り口、人間界とゾンビ界とがクロスする道、だから、クロスロード。
そこに店を構える、提灯に燃え滾るような赤い暖簾が目印のラーメン店ななしや。
実はこのラーメン店ななしやは、横川ゾンビがクロスロードから商店街に出る際に必ず立ち寄る横川ゾンビの元気の源。
そんなななしやはいつもゾンビと人間で大行列。
行列に並ぶゾンビもラーメンを食べ店から出てきた人も皆にこにこ笑顔。
ななしやはおでんも食べられて人間には大人気らしいけど、ゾンビたちに人気なのはやっぱりラーメン。
麺を啜っていると人間の生気も啜っているような気分になれるとかなれないとか。
あ、あくまで噂だけどね。
あなたも横川商店街、横川ゾンビたちの元気の源、ラーメン店ななしやに立ち寄る時は、横川ゾンビたちに生気まで啜られないように気をつけてね。
【 優秀賞 】飛鳥馬朋実さん
ストーリーNo #24
店舗:山中酒店
再現方法予定:店舗再現・店舗前掲示
突如現れた女郎蜘蛛のゾンビにより支配されてしまった横川商店街。
次々と人間をゾンビに変えていき全滅一歩手前まで追い込まれてしまったが、生き残った人間たちはゾンビになりすますことで何とか全滅を回避することに成功した。
今では本物となりすましの見分けがつかない状態に。
ゾンビにする力を持つのは女郎蜘蛛のみ。
横川商店街で人間を見つけ次第、ゾンビが報告し女郎蜘蛛がやってくる。
だから決して、商店街を通るときは人間だとバレてはならない…。
設定:女郎蜘蛛ゾンビが商店街の一角に巣を作り、そこから人々をゾンビにして侵略を試みた。
なりすましにより、横川商店街の人間は全てゾンビにしたと思っている。
【 優秀賞 】河内敦尚さん
ストーリーNo #43
店舗:-
再現方法予定:-
ゾンビウィルスが世界を襲って五年。増えすぎたゾンビ全てを一つの島に隔離することでウィルスの流行は終わりを迎えた。十万体ものゾンビがいまもなお、ある島にいる。
そんなゾンビ島ができて、五十年。ゾンビたちの偵察に向かった一人の研究者がいた。その研究者は日夜ゾンビの研究に明け暮れ、世間からかは変わり者と笑われていた。ゾンビを愛するがあまり、研究者は禁断の地へ足を踏み入れた。
そこで研究者の男はとんでもない光景を目の当たりにした。ゾンビたちが焚火を囲んで、宴会のようなものをしていたのだ。
木の陰からその様子を見ていた研究者が気配を感じて振り向くと、ゾンビが物珍しそうにこちらを見ていた。襲ってくる気配もない。しかも葉っぱで作った履き物のようなものを履いている。
そのゾンビに連れられて、研究者はその宴会へ参加させられることになった。まるで、森の原住民のようだ。ゾンビの文明ができている!この島のゾンビたちは、長い間、人間を食べることができなかった。その間にゾンビたちの主食は島で採れる果物や魚へと変わり、人間を食べなくなったのだ。
研究者はこのゾンビたちとなら人間と共存ができる、あわよくば治療できると考え、一週間島で観察を行い、国へ観察結果を報告した。
その翌日、ゾンビ島は爆激され、焼き払われた。知脳を持ったゾンビを国は恐れたからだ。ゾンビはすべて死んだはずだったが、風に飛ばされたゾンビの肉片が横川へとたどり着き、野良猫や野良犬に感染し始めた。
世界の終わりが始まろうとしている。
【 優秀賞 】石田大稀さん
ストーリーNo #44
店舗:-
再現方法予定:ゾンビパフォーマー
タイトル:「おまえのおかげだ」
かつて俺の住んでいた町に、突然閻魔大王ゾンビが現れた。閻魔大王ゾンビは魔術で俺以外の町の住人をゾンビにした。
その時、閻魔大王ゾンビは半笑いしながらこう言ってきたのだ。
あれから俺は格闘技を身に着け、ゾンビを倒すために旅を続けている。
今まで行った街で、これまでのいきさつを話すと怪しまれて追い出されることも多かったが、ここ横川の人たちは温かく迎え入れてくれた。
夜になると外が騒がしくなったため、急いで出てみたら、ゾンビが人々を襲っていた。俺は街の人に噛みつこうとしているゾンビを倒した。
そんな毎日を繰り返しているうちに、閻魔大王ゾンビを発見した。急いで追いかけて、背後から攻撃を仕掛けるが、あっさりと交わされてしまった。すると、閻魔大王ゾンビはこう言い放った。
「面白いものを見せてやろう」
閻魔大王ゾンビは、魔術で自分の顔を変えた。その顔を見て俺は絶句した。俺と全く同じ顔になっていたからだ。
「どうだ、驚いたか」
俺の顔をした閻魔大王ゾンビはこういった。
「かつで心に深い闇を抱えていたお前は、夢の中で俺と契約した。お前の心の闇をエネルギーにして俺はゾンビ化する魔力を得た。お前は覚えていないだろうがな」
「じゃあみんな、俺のせいでゾンビに……」
自己嫌悪に陥っているおれに閻魔大王ゾンビは嚙みついた。その時小さな声が聞こえた。
「君のせいじゃない。君は私たちを守ってくれた。負けるな」
その後新しくゾンビが現れることはなくなり、横川商店街ゾンビたちとパーティを開いたりすること方を見ると生き残っている横川の人たちの励ましだった。その励ましの言葉で俺の心の闇が浄化された。
こんなに温かい人たちをゾンビにするわけにはいかない。
俺は立ち上がった。すると俺の心の光があふれ出し、閻魔大王ゾンビを弱体化した。俺は渾身の力を振り絞って、閻魔大王ゾンビにパンチを食らわせて倒した。
その後新しくゾンビが現れることもなく、弱体化したゾンビたちと横川商店街で飲むようになった。やがてそれが恒例となり、横川ゾンビナイトと呼ばれるようになったのだ。
【 ストーリー賞 】高山 水央さん
ストーリーNo #10
店舗:ニューアカマル
再現方法予定:店舗再現・店舗前掲示
「明日は、横川ゾンビナイトだ。」
横川のとある酒場の店主が、メニューの開発をしています。
「今回も、メチャメチャ楽しみだなぁ」
無事新メニューもし上がって、前の日に、乾杯!!
ついつい飲みすぎて、帰り道に転んでしまったらしく……全身大怪我。
当日、「これで行くか。」と
大怪我なので全身包帯グルグル巻き。あちこち血がにじんでグチャグチャ……。
そのおかげでゾンビナイトではすごくモテモテ。
地でゾンビ!?
イケてるし!?
ここのお店は、緑色のユッケがメチャクチャ美味しいんだって」と、ウワサに。前日まで試作した新メニューもお客さんにも大好評。
「マスター、カッコいい?!!」
「イカしてる?!!」
「マスター、病院行かないの?」
「このお祭り終わったら、ミイラだね。」
皆何か、心配してくれるし。
新しいゾンビ逸話の誕生です。
マスター、もう、実はゾンビになってたりして……。
【 ストーリー賞 】高橋朋さん
ストーリーNo #34
店舗:安芸横川 八右衛門
再現方法予定:店舗前掲示
仕事終わりにいつも寄る店に、今日も足取り軽く向かっている。
料理が出来ない一人暮らしの自分にとって、
人と交流できて手作りの料理が味わえる居酒屋というのは貴重だ。
ここを真っ直ぐ行って、角を……角を?
曲がったはずなのだが、曲がる前の場所にまた立っている。
何回繰り返しても同じなので、
「自分は今日は疲れてるんだ」
と言い訳し、仕切り直しのつもりで1番手近にあった居酒屋に入った。
カウンターに、テーブルに、食べ物の香りとざわつき……
と、想像しながら入ったのに、そこは真っ暗で何も見えない。
休みの店に入っちゃったかな……
急いで1歩下がって店から出ようとすると、耳元で囁く声がした。
「いらっしゃいませ。新しいゾンビ様ですね……」
男とも女ともつかないが、色っぽい声だった。
僕はいつからゾンビだった?
いや、ずっとゾンビだったのか?
店の灯りがフェードインする。
それでもまだ薄暗い店内には、所々、オレンジの光に浮かぶカウンターやテーブル席。
一人の人、何人かでいる人。話し声はしないのに、静かで穏やかで居心地が良い。
僕はわかった。
「……はい、新しいゾンビです……」
僕は、今まで、ここを探して歩いていたんだ。
横川のどこかに、帰れない道がある。
そこにある居酒屋に導かれた時。
あなたは、きっと、もう、ゾンビなのだ。
【 ストーリー賞 】古川航平さん
ストーリーNo #38
店舗:-
再現方法予定:クロスロード天井
二〇二一年一〇月一〇日。横川のとある病院で医療従事者と入院患者が全員、突然いなくなった。それは僕の祖父が入院している病院だった。警察やその病院の関係者などで捜索したが、全く手がかりすら見つからなかった。
そんなある日、突然一通の手紙が届いた。「病院へ来い」と一行だけ書かれた手紙だったが、祖父の手掛かりになるかもしれないと思い、横川まで行った。
病院に着くと、祖父が一人で立っていた。僕が声をかけ近づこうとすると
「近づくんじゃない!」
と祖父は叫んだ。少し沈黙が続いた後、
「わしはゾンビになってしもうたんじゃ」
と祖父はこれまでの経緯を話し始めた。
この病院の院長は、長年人間がゾンビになれるか疑問を持ち、ゾンビになれる薬を研究していた。
その薬の研究のために膨大な借金ができてしまったらしい。
借金があることが看護師や関係者にバレて、ボイコットを起こされそうになったことに腹を立てて、入院患者にゾンビ化する薬を飲ませて看護師たちを殺そうとして、祖父は巻き込まれてしまったらしい。目が覚めると、看護師や同じ病室の入院患者の死体だらけになっていた。
ゾンビは人間だけでなく、ゾンビ同士でも殺し合い、結果、院長と祖父だけが生き残ったそうだ。院長からこれまでの経緯を聞いて怒りのあまりに、祖父は院長を殺してしまった。ゾンビとしてではなく、人間として意識があるときに。
「わしは人間として人を殺してしまったんじゃ」
泣きながら祖父が言うには、昼間だけ祖父は人間に戻るらしい。返す言葉が見つからず困っている僕に祖父はこう言った。
「なぁ、わしを殺してくれんかのぉ」
首を振って断る僕に、
「お願いじゃ。もう人を殺したくないんじゃ。わしを今、殺さんかったらお前も人殺ししたんと同じじゃ」
と祖父は言う。祖父を生かしておくと、これから先何人の人が殺されてしまうのかを考えて、僕は近くの机に置いてあったメスを手に取った。
「おじいちゃん、今までありがとう」
病院を出ると、外は警察が囲んでいた。僕が一人で病院へ入っていくのを見た近所の人が不審に思って、警察へ通報したらしい。
状況証拠から現行犯逮捕され、ゾンビ化する薬のことを説明しても誰も信じてくれず、家族からも見放されて、僕は大量殺人犯として死刑の判決を受けた。
僕は、真実を信じない奴らを一生許さない。
【 ストーリー賞 】山本空さん
ストーリーNo #39
店舗:-
再現方法予定:ゾンビパフォーマー・クロスロード天井
ヒロシは至って普通の中学生。テストで良い点を取れるわけでもないし、運動が得意なわけでもない。
ある日の帰り道。その日はすごい大雨で、傘をさしていてもあちこちが濡れながら帰っていた。
その途中でヒロシは、雨に打たれて弱っている子犬をみつけた。
そっと近寄って傘を差し出し抱き上げようとしたところ、子犬に手を嚙まれてしまった。子犬は近くの茂みに逃げ込んでしまった。
ヒロシはショックを受けて、しょんぼりしながら家に帰った。
家に帰ると夕食の支度が済んでいて、妹にせかされながら食卓に着いた。
その日はハンバークとサラダ。ハンバークを食べた瞬間にものすごい衝動にかられ、箸を投げ出して、手づかみで獣のようにむさぼり始めた。
「ヒロシ、どうしたの?」と母親に言われて、自分の行動のおかしさにヒロシは気が付いた。誤魔化すようにサラダを食べた瞬間、吐き気に襲われトイレに駆け込んだ。
「ヒロシ、今日変だから、もうゆっくり寝なさい」と母親に言われて、早い時間だが寝ることにした。雨に濡れて風邪でも引いたのだろうと、そのまま眠った。
次の朝、叫び声で目が覚めたヒロシが急いでリビングへ向かうと、母と妹がゾンビに襲われている。
とっさに「助けなければ!」とゾンビに立ち向かうと
「ママ、またゾンビが来た!」と妹がヒロシを指さして言った。違うよ、ヒロシだよ。と言おうとしても声が出ない。
「ヒロシ、あなたヒロシなのね?」と母親に言われて大きくうなづいた。
TVのニュースで大量のゾンビが発生して横川商店街が大変なことになっていると言っている。ヒロシはこう思った。「横川を救えるのは、僕しかいない」
そしてヒロシは、横川商店街へと姿を消した。
【 ストーリー賞 】中村浩誠さん
ストーリーNo #42
店舗:-
再現方法予定:クロスロード天井
「博士、やっと完成しましたね」
「あぁ、これでやっと」
僕はごく普通の高校生だ。
特に不幸でもないしかといって楽しいことがあるわけでもない。ただ、何もない毎日に少しの刺激を求めていた。
「あ、もう朝か」いつものように登校していると、なんだか騒がしく感じた。
「ゾンビが出たらしいぞ!」と近所の人が叫んでいる。
少し動揺したが、それと同時に胸の高鳴りを感じた僕は、騒ぎの中心、横川商店街へと向かっていった。
今思えば、僕は死に場所を探していたのかもしれない。
母親は僕がまだ幼いころに事故で死んでしまっていた。父親は仕事でほとんど家にはいなかった。
横川はゾンビと逃げまどう人々であふれていた。
ただ何故かお寺だけはゾンビたちが近寄らず、むしろゾンビが寺を守っているようだった。僕は胸騒ぎを感じ、自転車で寺に向かった。
寺にはなんと父がいた。その横には棺桶があった。
「父さん、こんなとこで何やってんだよ!」
少し間が開いた後、父はこう聞いてきた。
「母さんに会いたいか?」
棺桶の中には母の死体が入っていた。父が母に一本の注射をすると、母の目が開き全身の血管が浮き上がった。
父は泣きながら、母を抱きしめた。だがしかし母は父の首元にかみついて、父の身体を食べ始めた。そして、母は僕のほうへと近寄ってきた。僕は覚悟を決めた。
だがあと少しのところで立ち止まった母の目には涙が浮かんでいた。そのまま母は地面に倒れた。すべてを察した僕は、号泣しながら意識を失った。
病院で目が覚めた後、僕は警察の人から、父が母の遺体を冷凍保存して、死体を生き返らせる薬の開発をしていたと聞かされた。
僕一人残された虚無感でいっぱいだった。いつまでも最期の母の涙が頭から離れなかった。
【 アイデア賞 】ぺろかげさん
ストーリーNo #01
店舗:おかん
再現方法予定:店舗再現・店舗前掲示
子どもの頃のはなしです。
どっちの言ってることが正しいか、正しくないかで、友達とよくケンカになり、いつも最後に出てくる言葉が「そんなら命、賭けるか」「おお、賭けたるわ」でした。
大抵、まちがってたのは私のほうで、あとから「はよ、命くれや」と、しつこく催促されたものです。
その命の賭けっこ遊びが、原因だったのでしょうか。
ある日、私はゾンビに噛まれてもないのに、ゾンビになってしまたんです。
お医者さんに診てもらったら「こりゃ、どっからどう見ても立派なゾンビですな」と太鼓判を押され、ますます納得がいきません。
別に人間を食べたいとは思いませんが……血をぶちまけたようなケチャップが好きになりました。
でも見た目がゾンビですから、私の頭を狙って、パチンコ玉で撃ってきたりする者もいまして、用心のため赤いヘルメットで頭を守ってます。
そんな私は、チャリに乗って、あてのない旅に出ました。気がつくと、横川という街にたどり着いたのです。
そこはゾンビと人間が共存する、不思議な街でした。
ここに住もうと決めた私は『料理好きなゾンビ募集・時給1313円』という貼り紙を目にし、早速、面接に行きました。
「きみ、人間食べないの?けったいなゾンビだね」とおもしろがられ、即採用。こうして私は、板前ゾンビになったのです。
店の隅には、私が愛用するチャリが置かれ、その中央ではゾンビダンサーたちが踊り、芸人が笑いを起こし、ミュージシャンが歌や演奏を披露……。
私はというと「へぃ、らっしゃい~」と威勢なく、お客さんを出迎えて「きょうもイキのいいケチャップがあるよ」と、トマトケチャップで赤く染まった料理を提供しています。END
【 アイデア賞 】小森谷 魁人さん
ストーリーNo #03
店舗:S☆78・惣菜 天章
再現方法予定:店舗前掲示のみ
横川にある、ゲームオタクの男性がフィギュアを買いによく訪れていたお店。
ある日、その店がゾンビに襲われてしまい、店主も店員も全員、格闘ゲームにでてくるような筋肉マッチョなゾンビになってしまった。そんなマッチョなゾンビがしばしば総菜屋に現れるようになる。
どうやらマッチョの人を増やそうとしており、総菜屋へ買い物に来たお客さんの買うおかずの量が少なかったり、選んだ総菜の栄養素が偏ったりしていると突然倒れ出し、「もっとしっかり食べろ」や「タンパク質がたりない」などとうめき声をあげてくる。
それを無視するとゾンビが帰り道に襲ってくるので、しっかりアドバイスを聞いてゾンビの攻撃を回避しよう。
【 アイデア賞 】西原 舞さん
ストーリーNo #05
店舗:日比谷花壇 HIROSHIMA-atelier
再現方法予定:ゾンビパフォーマー・店舗前掲示
青年は、ゾンビになった今も彼女を探して彷徨っていた。
この青年は、彼女にプロポーズをする直前にゾンビに噛まれてしまい、その彼女とも離れ離れになってしまったのだ。
記憶が朧げな青年は道ゆく人を捕まえては、その薬指に指輪をつけようとしては外し、この指輪がぴったりとはまる彼女を探している。
そんな中、ゾンビの青年は愛する彼女が「赤い薔薇を好き」だったことを思い出す。
そして今日、赤い薔薇のブーケと指輪を握りしめ、青年ゾンビは横川の中心で愛を叫ぶ。
はたして、ゾンビになった青年のプロポーズは愛しの彼女に届くのか?!
【 アイデア賞 】おはげちゃんさん
ストーリーNo #14
店舗:sealas MARKET(シーラスマーケット)
再現方法予定:店舗再現・店舗前掲示
タイトル:「ゾンビメイド(執事)の館」
館の主である吸血鬼のご主人様が不在!?
だけど、帰ってきた人全員をご主人様だと思ってるゾンビメイドとゾンビ執事たちがお・も・て・な・し……?
帰ってきたら、まずは生き血がウェルカムドリンク!?
恐る恐る飲んでみると、冷たいガスパチョ(トマトスープ)。
前菜には、人間の指!?と思いきや、塩味クッキーだった。
メインディッシュはカエルの足の唐揚げ!?
締めは魔女の髪に見立てた、イカ墨パスタで歯が真っ黒!?
デザートは脳みそゼリーやミミズなどの生き物の形をしたグミを使ったグロテスクな見た目のスイーツが!?
味は抜群だけど、料理のセンスが人間とちょっとズレてるゾンビメイドとゾンビ執事たちが出迎えてくれます。
ご主人様を喜ばせるためのゾンビメイド(執事)たちによるダンスなどのエンターテイメントショーなども行われます。
普段、ゆっくりした動きのゾンビが躍るキレのいいダンスは、自分たちの身体があっちこっちへとちぎれ富んでいくというスプラッターものなので、心臓の弱いお客様は絶対にショータイムのご利用をなさってはなりません。
お嬢様がお帰りの際は、素敵な死者の花をプレゼント。
ゾンビなりのおもてなしなので、それが人間とってのおもてなしとは随分違う可能性がございます。ご注意ください。
【 アイデア賞 】清水杏奈さん
ストーリーNo #18
店舗:アップル・ジャム
再現方法予定:店舗前掲示
とある秋の日のこと、墓のなかで眠っていたゾンビはギターの音を耳にする。そして思った。
――そうだ、バンド組もう。
ゾンビは墓からぬけだし、横川商店街で腹ごしらえをしようとする。
人を襲おうと思っていたが、おいしそうなお店がたくさんあるので、そこで食事をする。
お腹が満たされたゾンビは、店主にきいた。
「このへんでバンドやりたい人いないかな?」
「それじゃ、Apple
Jamで募集かけてみたらどう?」
ライブハウスApple
Jamでは、金曜土曜にライブイベントが開催されていたのだ。
ゾンビは人を集めようとするが、なかなかうまくいかない。みんな、コロナ禍が続いて気分が落ち込んでいるのだ。
「おれはゾンビだからウイルスなんて関係ない。ぜったいにライブをするぞ」
とゾンビは心に誓う。
ゾンビは商店街でギターをかきならし、道行くゾンビに「バンドやろうぜ!」と語りかける。
だが、これもうまくいかない。きっと自分が腐っているからだろう。
服を買い、整体と鍼灸に通う。
秋の夜、横川商店街では近隣のゾンビが一同に会するイベントがあるのだという。
ゾンビは「そのイベントならバンドメンバーが見つかるかも」と期待する。そして、ダンスの練習をはじめた。
いよいよゾンビナイトがやってきた。あちこちで人が襲われ「脳みそチャーハン」「腐肉ホットドッグ」「肋骨サラダ」などの新商品が次々と開発されていく。
ゾンビは楽しくなってきて、ギターの音をかき鳴らす。
「自粛すべきじゃないか」とギターをかき鳴らすゾンビに言ってくる人がいる。
「人を元気づけることも大切だ」
そう言って、ゾンビは新作のロックを披露する。
すると、ゾンビにかまれてゾンビ化した人たちが、わらわらとあつまってくる。
お芝居とダンスが行われ、楽しい時をすごすゾンビたち。
そのうち、ゾンビたちの楽し気な様子にひかれて、近隣に住む人たちも、たくさんあつまってきた。
そのなかには、ベースが弾けるゾンビとドラムが叩ける人間がいた。
「よし、ライブやろうぜ!」
ゾンビナイトの夜、人間とゾンビのシャウトが響き渡るのだった。
【 アイデア賞 】吉田宙声さん
ストーリーNo #20
店舗:-
再現方法予定:プロジェクションマッピング
タイトル:「赤い三日月の下で」
横川商店街にある神秘的な赤き三日月の光を求める、色とりどりの口枷をしたゾンビたち。
某有名スポーツチームのロゴにも似た、アルファベットのCのようにも見える赤き光を浴びていると、一晩限りだがゾンビから人間に戻って感情を取り戻せるからだ。
人間に戻れるといううわさを聞きつけて、今日もゾンビたちは赤き三日月の光を求め、横川へ集まってくる。
商店街の店にも、赤き三日月の光を放てる機械が置いてあり、その機械を使っても人間に戻せるが、効果は一時的で、店を出る頃には効果はなくなってしまう。
なのでゾンビたちは、何度も繰り返し、神秘的な赤き三日月の光を求める。
道中、香ばしい匂いのコーヒー、肉が焼ける音、ゾンビ少女・ゾンビおじさんの誘惑があり、店に入り一時的に人間へ戻っては、すぐにゾンビへと戻ってしまう。それの繰り返しだ。
やっとの思いでたどり着いた赤き三日月の元には、無数の光が舞っていた。
そこにはゾンビだけではなく、人間、魔物、妖精、いろんな種族の者たちが、楽しそうに踊り、歌い、宴が繰り広げられる。
中には魔物を討伐する者たちもいるが、この日だけは争いや殺生はしないと酒を酌み交わしている。
赤き三日月の光を浴びて、ゾンビたちに描かれた模様が反応し感情を取り戻した。
聖水の力も借りて、みんなで思う存分ひと時の宴を楽しむ。
ゾンビストーリーの世界観について
※ゾンビパフォーマーについては実施できないキャラクターもあります。
※再現店舗について横川ゾンビストーリーは作品の世界観を全て再現している訳ではありません。予めご了承をお願いいたします。
ご応募いただいた「横川ゾンビナイトストーリー」を一部公開中!
全国各地からたくさんのご応募ありがとうございます!ご応募いただいたストーリーの一部をご紹介します。
各番号からお好きなストーリーへ飛べます。
- #01
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- #03
- #04
- #05
- #06
- #07
- #08
- #09
- #10
- #11
- #12
- #13
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- #29
- #30
- #31
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- #33
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- #40
- #41
- #42
- #43
- #44
- #45
- #46
- #47
- #48
- #49
- #50
- #51
- #52
- #53
#01
住所:愛媛県松山市
年齢:59歳
属性:社会人
イメージした店舗:横川シネマ
子どもの頃のはなしです。
どっちの言ってることが正しいか、正しくないかで、友達とよくケンカになり、いつも最後に出てくる言葉が「そんなら命、賭けるか」「おお、賭けたるわ」でした。
大抵、まちがってたのは私のほうで、あとから「はよ、命くれや」と、しつこく催促されたものです。
その命の賭けっこ遊びが、原因だったのでしょうか。
ある日、私はゾンビに噛まれてもないのに、ゾンビになってしまたんです。
お医者さんに診てもらったら「こりゃ、どっからどう見ても立派なゾンビですな」と太鼓判を押され、ますます納得がいきません。
別に人間を食べたいとは思いませんが……血をぶちまけたようなケチャップが好きになりました。
でも見た目がゾンビですから、私の頭を狙って、パチンコ玉で撃ってきたりする者もいまして、用心のため赤いヘルメットで頭を守ってます。
そんな私は、チャリに乗って、あてのない旅に出ました。気がつくと、横川という街にたどり着いたのです。
そこはゾンビと人間が共存する、不思議な街でした。
ここに住もうと決めた私は『料理好きなゾンビ募集・時給1313円』という貼り紙を目にし、早速、面接に行きました。
「きみ、人間食べないの?けったいなゾンビだね」とおもしろがられ、即採用。こうして私は、板前ゾンビになったのです。
店の隅には、私が愛用するチャリが置かれ、その中央ではゾンビダンサーたちが踊り、芸人が笑いを起こし、ミュージシャンが歌や演奏を披露……。
私はというと「へぃ、らっしゃい~」と威勢なく、お客さんを出迎えて「きょうもイキのいいケチャップがあるよ」と、トマトケチャップで赤く染まった料理を提供しています。END
#02
住所:愛媛県今治市
年齢:59歳
属性:社会人
横川の都市伝説ですので定かなことは存じ上げません。
昔、横川界隈に出没していた性質の悪いゾンビから身を守る為、とある街のパン屋さんが「神のハンバーガー」を食べさせてくれるお店を、神の国出雲へと繋がる「出雲・石見街道」沿いの角地に造り、街の人々や旅人に食べさせてその性質の悪いゾンビ達から人々を救ったと聞いたことがあります。
現在の横川駅北口にある三篠神社では、秋には石見・芸北神楽が奉納される祭りが盛大に行われる為、ゾンビ達は横川駅南側の地区に追いやられてしまいます。
それ故に、特に秋になると駅の南側に当たる地区では、その中でもさらに性質の悪いゾンビ達が出没するため、非常に悩まされていたとも街の長老から聞いた記憶がかすかにあります。
伝説の「神のハンバーガー、ゴッドバーガー」をこの時期に食べさせてくれるお店を探しています。
#03
住所:埼玉県さいたま市
年齢:21歳
属性:学生
イメージした店舗:S☆78・惣菜 天章
横川にある、ゲームオタクの男性がフィギュアを買いによく訪れていたお店。
ある日、その店がゾンビに襲われてしまい、店主も店員も全員、格闘ゲームにでてくるような筋肉マッチョなゾンビになってしまった。そんなマッチョなゾンビがしばしば総菜屋に現れるようになる。
どうやらマッチョの人を増やそうとしており、総菜屋へ買い物に来たお客さんの買うおかずの量が少なかったり、選んだ総菜の栄養素が偏ったりしていると突然倒れ出し、「もっとしっかり食べろ」や「タンパク質がたりない」などとうめき声をあげてくる。
それを無視するとゾンビが帰り道に襲ってくるので、しっかりアドバイスを聞いてゾンビの攻撃を回避しよう。
#04
住所:香川県高松市
年齢:27歳
属性:社会人
イメージした店舗:メイド喫茶 めーるぴゅあ
「おかえりなさいませ、ご主人様!」と満面の笑みで出迎えるメイド喫茶のぴゅあさん。
彼女はこの世界で唯一、ゾンビになっていない人間だ。
なぜ、ゾンビになっていないのか。それは彼女が、超がつくほどのドジっ子だからである。
ゾンビに襲われかけても、うっかりすっころんでは身を守り、ドリンクの代わりについつい間違えて毒を提供するなど、なんやかんやで元気に人間として生きている。
そして、今日もメイド喫茶は大繁盛。ドジっ子じゃなくなるその日まで、メイドのぴゅあさんはご主人様とお嬢様の帰りを待っている!
#05
住所:香川県高松市
年齢:27歳
属性:社会人
イメージした店舗:日比谷花壇 HIROSHIMA-atelier
青年は、ゾンビになった今も彼女を探して彷徨っていた。
この青年は、彼女にプロポーズをする直前にゾンビに噛まれてしまい、その彼女とも離れ離れになってしまったのだ。
記憶が朧げな青年は道ゆく人を捕まえては、その薬指に指輪をつけようとしては外し、この指輪がぴったりとはまる彼女を探している。
そんな中、ゾンビの青年は愛する彼女が「赤い薔薇を好き」だったことを思い出す。
そして今日、赤い薔薇のブーケと指輪を握りしめ、青年ゾンビは横川の中心で愛を叫ぶ。
はたして、ゾンビになった青年のプロポーズは愛しの彼女に届くのか?!
#06
住所:北海道函館市
年齢:17歳
属性:学生
イメージした店舗:カラオケ 由
自分は、歌うことが好きな人間だ。
このスナックは、自分の好きな店ランキングTOP3に毎年入っている。あの日ゾンビになるまでは。
このスナックでは、いろいろな人と会った。小さい会社の社長だったり、たまにテレビで見る女優だったりと様々な人に出会った。
そして、今の妻である人に出会い、ここのカウンターでプロポーズをした。
自分にとってみれば、ここはまるで第二の小学校のような存在だ。数年たった今自分は、20代から30代へと歳をとり、二児のパパとなった。
そんなうれしい時もあっという間にすぎてしまった。
ある朝、目が覚めたら、ゾンビになっていた。
しかし、うれしいことに見た目の変化は特にない。しかし、いつなったのかがわからない。そして、昨日何があったのかもわからない。ただ、一つわかることは、ゾンビになる前に後輩の女性と、夜、飲みに行ったような気がする。その後の記憶もない。憶測だが飲みに行った後、何かがあったのだろう。
そんな事を考えながらも、いつも横川駅から乗るこの電車に乗って会社に行って、仕事を始める。
今日は、なんだか手が動かない。いつもなら、このぐらいの量の作業は一時間もかからないが、今日は、八時に始めたのに定時になっても終わらなかった。考えことをしていたわけでもなく必死にキーを押していたはずのに。
タイムカードを切り、会社から出た。そこからの記憶はない。
気が付くと、いつも行くこのスナックの目の前にいた。本当なら今日は、行く予定ではなかったが目の前まで来て店へ入らないという選択肢は、考えつかなかった。普通のお店ならお金がなくて行けないが、ここのスナックではそんなことをわざわざ考える必要は無い。二時間飲んで歌っても3000ゾンビで済むからだ。
入店してすぐ歌った。The
alfeeの「メリーアン」、沢田研二の「勝手にしやがれ」、「TOKIO」だったりと、昭和の名曲を歌った。
体感では一分くらいだったが、あっという間に二時間たってしまっていた。カウンターに座り自分は気が付いた。自分は、もう人間ではないことに。
もしかしたら、この後、暴れて目の前のママを殺してしまうのではないかと、不安しかない。だが、これも受け入れなければいけない。自分が、二児のパパになると知った時もこれと同じぐらい不安だった。
そんな、ことを思いながら、自分はいつの間にか寝ていた。右手にマイク、左手にママの手を握りながら。
ママは、自分に言った。「アナタ、ほんとに歌うことが好きだね」と。
#07
住所:長野県
年齢:37歳
属性:その他
イメージした店舗:さん平
それは昔。横川商店街で毎晩のように飲み歩いていた常連客のスーさん、しげさんにチョーさん、幸姉さんがいた。
今、令和になって常連客達がゾンビになって帰ってきた!!
カープ戦のある夜は、かならずと言っていいほど、全員さん平に現れる!
今宵もゾンビ達が観戦飲みを開催中かも?その後はどの店でしめるか揉めるゾンビ達。
今夜のしめは、あごせんの油そばか?常連ゾンビたちに目が離せない!!
#08
住所:岐阜県
年齢:62歳
属性:社会人
イメージした店舗:中広中学の吹奏部がよく演奏する商店街の一角
フランス革命後に活躍した、作曲家のベルリオーズ。
彼の妻・スミスソンは、「幻想交響曲」に出てくる恋人のモデルで大女優。
だが、幻想交響曲の第五楽章(魔女の夜宴の夢)では、地獄の閻魔様顔負けのおぞましい魔女となる。というのは、クラシック通なら誰もが承知の話だ。
ある晩、中広中学校吹奏楽部の金管楽器のメンバー五人が、幻想交響曲の「怒りの日」のメロディーを深夜の商店街で演奏すると、スミスソンが突然、横川に出現した。禁断のメロディーを演奏したことが、スミスソンの怒りに触れたようだ。
彼女は五人の生徒をゾンビにして、使用人として地獄へ連れていくと言い出す。
五人の生徒が、許しを乞うと、フランス料理通であるスミスソンは、「セレブの私が、美味しいと思える店を紹介してくれたら、五人を許してやってもいい。」と、提案してくる。
で、五人は、横川商店街の洋食店を中心に、スミスソンが気に入りそうな、特上の肉料理やお酒をふるまっていく。
スミスソンは女優で、美人でセレブ。が、酒を振舞われると魔女に変身し、片っ端から商店街の料理を平らげていってしまう。
スミスソンは最初にアルコール類をすべて飲み干してしまい、次に洋食店に入り、最後には和食の店も食いつくしてしまう。が、「もっとインパクトのある食べ物が欲しいわ」と、要求してくる。
生徒たちは、切り札となる「広島焼」の店にスミスソンを案内する。が、スミスソンは満足してくれない。
生徒たちが、地獄行きを覚悟し、最後の頼みとばかりにゾンビ地蔵に手を合わせると、商店街場末に「横川地獄料理」というゲテモノ料理店が姿を見せた。
日頃お供えを欠かさない生徒たちの信心がゾンビ地蔵に通じ、念力でゾンビ料理人の店が出現したのだ。
スミスソンが入っていくと、蝮の焼酎、イナゴ料理、蛙の姿焼き、鉢の子といった料理が出された。
それら全部を食したスミスソンは大変満足し「横川ブラボー!」と告げ、地獄へ帰っていく。
#09
住所:広島県呉市
年齢:41歳
属性:社会人
あれ、今年は2021年なのか?
人間達が「今年のオリンピックは・・・」と話しているのを聞いたからさ。オリンピックは2020年じゃなかったのか。
おっと、知ってるかい?
人間界と同じ年にゾンビ界にも「オリンピック」があるってこと。
いつか勝とうと狙ってイメージトレーニングをしすぎて、2020年に蘇るつもりが私はタイミングを間違えたようだ。
「ゾビリンピック」に出る相手はツワモノばかりだ。ゾンビになる前、人間界のオリンピックで活躍した奴もたくさんいるからな。
さて。人間界のオリンピックと同じ年に「ゾビリンピック」も開催ってことは・・・これから「ゾビリンピック」が始まるのか。
人気は「11メール走」。人間だとあっという間かもしれないが、ゾンビにとっては命がけ。選手は皆「人間の身体だった頃の足の速さ」自慢をするのだが、ゾンビの身体はなかなか上手く進まないんだ。
あと、今回は広島の「横川」って所であるらしいんだ。たくさんの出場ゾンビが集まるだろうから、賑やかになるだろうな。
そういえば、毎回「ゾビリンピック」にも新競技の存在があるらしいんだが、誰か知らないかい?
教えてくれたら、一度だけゾンビから助ける権利をあげるさ。
#10
住所:広島県広島市
年齢:40歳
属性:その他
イメージした店舗:夜のバーのイメージ
「明日は、横川ゾンビナイトだ。」
横川のとある酒場の店主が、メニューの開発をしています。
「今回も、メチャメチャ楽しみだなぁ」
無事新メニューもし上がって、前の日に、乾杯!!
ついつい飲みすぎて、帰り道に転んでしまったらしく……全身大怪我。
当日、「これで行くか。」と
大怪我なので全身包帯グルグル巻き。あちこち血がにじんでグチャグチャ……。
そのおかげでゾンビナイトではすごくモテモテ。
地でゾンビ!?
イケてるし!?
ここのお店は、緑色のユッケがメチャクチャ美味しいんだって」と、ウワサに。前日まで試作した新メニューもお客さんにも大好評。
「マスター、カッコいい?!!」
「イカしてる?!!」
「マスター、病院行かないの?」
「このお祭り終わったら、ミイラだね。」
皆何か、心配してくれるし。
新しいゾンビ逸話の誕生です。
マスター、もう、実はゾンビになってたりして……。
#11
住所:東京都
年齢:28歳
属性:社会人
イメージした店舗:お店全般
ゾンビとは「人を食うもの」、「生前の時の記憶がない」とよく言われている。
横川に出没したゾンビの多くはそういったゾンビで溢れかえっていた。
しかし生前横川商店街を愛したままゾンビになってしまった者達は、不思議なことに生前の行動を繰り返している。
その中で一際目立ったゾンビがいる。頭には何故かネクタイを巻いている。それも斜めに。仕事帰りにゾンビ化してしまったのだろうか?
それにしても頭にネクタイとは昭和感が出過ぎてダサすぎる。そんな頭にネクタイを巻いたゾンビはなぜか人を襲わない。求めているのは「酒」と「酒の肴」だ。今、人間界では酒が飲めない。その理由も分かっているらしく、ノンアルコールでも満足なのか、暴れることなくグラスを傾けている。
ゾンビから守るために密かに開いている居酒屋に彼は今でも通っている。ゾンビなのだが、襲わないと認識されていてなぜか彼だけ入店を許可されている。
今日も彼は生存者に混じってお酒を楽しんでいる。
#12
住所:東京都
年齢:28歳
属性:社会人
イメージした店舗:駅前酒場 赤まる横川店
少し前では賑わっていた「赤まる」。
横川にゾンビが急増して人間がどんどん減ってきている今では、少ない生存者がどうやってゾンビに襲われずに、生き延びていけるかを話している。
ここではお酒はでないが、大きな食材の保管庫があったおかげで美味しい料理を楽しみがら安全に話せる最高の場だ。
生存者たちは美味しい料理を味わいながら、「この扉を蹴破って一気にゾンビが押し流れてきたらどうやって逃げる?」「部屋にゾンビが入ってきたら、どのアイテムを使って戦う?」などを話している。
ゾンビがいない世界でも誰もが考えたことがあることではないか?かくゆう私は、電車に乗っている時にも、今この車内にゾンビが現れたらどう対応するかはいつも考えている。
少し前までは、ゾンビと共存していたけれど笑い話だった。今ではそれが大真面目に話されている。
こんなことを真剣に語れるのはゾンビに占拠された横川だけではないか?
#13
住所:広島県広島市
年齢:20歳
属性:学生
イメージした店舗:特にお店は設定していませんが、横川はアンジュヴィオレ広島のホームタウンなので酒場でサッカー観戦をしているところをイメージしました。
アンジュヴィオレ広島のホームタウンである横川はサッカー観戦をするために多くの人が立ち寄っていたお店があった。
ところがある日突然店長がゾンビと化してしまう。
店長が提供した料理を食べてゾンビの感染者が増加し、アンジュヴィオレのユニホームを着た元サポーターのゾンビが大量発生してしまった。
このサポーターゾンビと出くわしてしまった場合はレッドカードと叫ぶと襲われない。
しかしサッカー観戦は好きかと聞かれて好きだと答えないと応援歌を歌いながら、追いかけてくるので要注意!
#14
住所:東京都
年齢:29歳
属性:社会人
イメージした店舗:鉄板居酒屋 我家や洋食家 MULBERRYなど館風の建物のお店
タイトル:「ゾンビメイド(執事)の館」
館の主である吸血鬼のご主人様が不在!?
だけど、帰ってきた人全員をご主人様だと思ってるゾンビメイドとゾンビ執事たちがお・も・て・な・し……?
帰ってきたら、まずは生き血がウェルカムドリンク!?
恐る恐る飲んでみると、冷たいガスパチョ(トマトスープ)。
前菜には、人間の指!?と思いきや、塩味クッキーだった。
メインディッシュはカエルの足の唐揚げ!?
締めは魔女の髪に見立てた、イカ墨パスタで歯が真っ黒!?
デザートは脳みそゼリーやミミズなどの生き物の形をしたグミを使ったグロテスクな見た目のスイーツが!?
味は抜群だけど、料理のセンスが人間とちょっとズレてるゾンビメイドとゾンビ執事たちが出迎えてくれます。
ご主人様を喜ばせるためのゾンビメイド(執事)たちによるダンスなどのエンターテイメントショーなども行われます。
普段、ゆっくりした動きのゾンビが躍るキレのいいダンスは、自分たちの身体があっちこっちへとちぎれ富んでいくというスプラッターものなので、心臓の弱いお客様は絶対にショータイムのご利用をなさってはなりません。
お嬢様がお帰りの際は、素敵な死者の花をプレゼント。
ゾンビなりのおもてなしなので、それが人間とってのおもてなしとは随分違う可能性がございます。ご注意ください。
#15
住所:東京都
年齢:29歳
属性:社会人
イメージした店舗:TEPPAN BAR いこいの記や清水酒場などカウンターのあるバー
タイトル:「伝説のゾンビバーテンダー」
世にも珍しい光るカクテルや燃えるカクテルを出してくれる伝説のゾンビバーテンダーがいる店。
バーテンダー自らカクテルに使う材料を世界中に探しに行くので、営業日は年に数日しかない、横川ゾンビナイトの日だけだという。
そこのメニューはお日様の下では一見ただの白紙……
しかし、特殊な光をかざすと文字が浮かび上がる!?
キャンドルの炎で炙るとメニューが出てくる!?
特別メニューの光るカクテルにはなんと「人魚の涙」が!
人魚は一生に一度しか涙を流さないという。その貴重な涙を使って作ったカクテル。飲むと元気がみなぎってきて、不老不死になるかも!?
お酒が苦手な人には、ノンアルコールにして作ってくれるそうだ。
バーの看板メニューともいえる燃えるカクテル「ドラゴンファイヤー」。こちらは、火を吹くドラゴンの鱗を使って作ったカクテル。飲むと喉の奥がカッと熱くなるので、火を吹けるかも!?
アルコール度数も高いので、くれぐれも飲み過ぎにはご用心!
最近お目見えしたふわふわなカクテル「雲のはじっこ」シリーズ。雲を掴むことに成功したバーテンダーが持って帰ってきた雲の切れ端を使ったカクテル。飲むとたちどころに癒されるらしい。オレンジ色した「明け方の雲」、水色の「お昼の雲」、そして、薄紫色した「真夜中の雲」。どれも女性に大人気なんだってさ。
なお、このゾンビバーには、シンガーゾンビやマジシャンゾンビと仲が良いため、運が良かったらどちらかが遊びにくる。
「一杯奢るよ」と言うと、シンガーゾンビがリクエストした曲を歌ってくれたり、マジシャンゾンビが手品を披露してくれたりするから、そちらも要チェックだね。
#16
住所:東京都
年齢:29歳
属性:社会人
イメージした店舗:ニューアカマル、やきとり大吉、横川基地、鳥太郎など活気のあるお店。
タイトル:「びっくり大好きゾンビ家族の居酒屋」
とにかく人間をびっくりさせることが大好きなゾンビの一家が営むお店。
入ってきたら、「いらっしゃいませ」の声と同時にクラッカー、座席にはブーブークッション、蛇のおもちゃにびっくり箱・・・次から次にびっくりさせられまくり!?
もちろん、ゾンビ一家の大好物である不気味な色の料理を人間にふるまうのも大好き!
真っ黒な唐揚げに青いシチュー、たこ焼きかと思ったらベビーカステラだった!?とにかく、人間が作らないびっくりする色をした味と見た目にギャップがありすぎる料理を出してくれる。
「特製びっくりドリンク」は色が変わる不思議なドリンク!
接客にも、味にも、インテリアにも全てに「びっくり!?」
だけど、自然と笑顔になるお店!
たまに真っ暗タイムがやってきて、お客さんの中の何人かが犠牲に……真っ暗になったあと、周りをよーく見てみると、スーツを着てたサラリーマンが何故かゴリラになっていたり、1人人数が減っていたり。
予告なしにプロジェクションマッピングタイムが始まったり、ゾンビDJが現れてお祭り騒ぎ!
ナイフを刺すと本当に人形が叫ぶ「黒ひげ危機一発大会」では当たった人に罰ゲームが!?
時々、ゾンビ店員が少なかったり、臨時休業する時は、人間狩りや墓掃除に行っているから、お休みなんだってさ。
#17
住所:広島県広島市
年齢:59歳
属性:社会人
イメージした店舗:横川駅前の大型ビジョン(特設)またはどこかの店舗
タイトル:「恋するゾンビ」
ゾンビだって恋をする。
あるとき、ゾンビが発情して、手当たり次第に恋に落ちてしまう新型ウイルスがちまたで流行り始める。
しかし、恋に落ちたゾンビ同士はお互いに相手と触れ合うと息絶えてしまう。こうなると人間の思うツボである。
そこで、どうしてもは恋心を止められないゾンビたちは、オンラインで出会いの場をつくる「ゾン活」を始める。
ある日、横川駅前の大型ビジョンで中継された「ゾン活」イベントにオンライン・ゾンビたちが全国から集まり出す。
それを見た横川界隈に生息するゾンビたちも商店街の店々に集まり始め、一夜限りの「恋するゾンビナイト」が幕を開ける。
自分自身のゾンビネタを披露する者、ゾンビになる前の恋バナを語り出す者、発情が止められず画面越しに愛を打ち明ける者。
果たしてその愛は報われるのか?恋が成立したゾンビカップルはついに横川駅前に集結。
だが、触れ合うと息絶えてしまうので、それを見た横川カンパイ王国のトマトン国王が粋な計らいでラップ好きのキューピッドを呼び出した。
キューピッドたちはラップを歌いながら「魔法のカーテン」を街中に敷き詰める。
すると、恋するゾンビたちが次々と現れ、魔法のカーテン越しについに…!
果たしてゾンビたちの恋は実るのか?
#18
住所:兵庫県
年齢:40歳
属性:社会人
イメージした店舗:Apple Jam
とある秋の日のこと、墓のなかで眠っていたゾンビはギターの音を耳にする。そして思った。
――そうだ、バンド組もう。
ゾンビは墓からぬけだし、横川商店街で腹ごしらえをしようとする。
人を襲おうと思っていたが、おいしそうなお店がたくさんあるので、そこで食事をする。
お腹が満たされたゾンビは、店主にきいた。
「このへんでバンドやりたい人いないかな?」
「それじゃ、Apple
Jamで募集かけてみたらどう?」
ライブハウスApple
Jamでは、金曜土曜にライブイベントが開催されていたのだ。
ゾンビは人を集めようとするが、なかなかうまくいかない。みんな、コロナ禍が続いて気分が落ち込んでいるのだ。
「おれはゾンビだからウイルスなんて関係ない。ぜったいにライブをするぞ」
とゾンビは心に誓う。
ゾンビは商店街でギターをかきならし、道行くゾンビに「バンドやろうぜ!」と語りかける。
だが、これもうまくいかない。きっと自分が腐っているからだろう。
服を買い、整体と鍼灸に通う。
秋の夜、横川商店街では近隣のゾンビが一同に会するイベントがあるのだという。
ゾンビは「そのイベントならバンドメンバーが見つかるかも」と期待する。そして、ダンスの練習をはじめた。
いよいよゾンビナイトがやってきた。あちこちで人が襲われ「脳みそチャーハン」「腐肉ホットドッグ」「肋骨サラダ」などの新商品が次々と開発されていく。
ゾンビは楽しくなってきて、ギターの音をかき鳴らす。
「自粛すべきじゃないか」とギターをかき鳴らすゾンビに言ってくる人がいる。
「人を元気づけることも大切だ」
そう言って、ゾンビは新作のロックを披露する。
すると、ゾンビにかまれてゾンビ化した人たちが、わらわらとあつまってくる。
お芝居とダンスが行われ、楽しい時をすごすゾンビたち。
そのうち、ゾンビたちの楽し気な様子にひかれて、近隣に住む人たちも、たくさんあつまってきた。
そのなかには、ベースが弾けるゾンビとドラムが叩ける人間がいた。
「よし、ライブやろうぜ!」
ゾンビナイトの夜、人間とゾンビのシャウトが響き渡るのだった。
#19
住所:広島市
年齢:50歳
属性:社会人
京介は生まれ育った閉鎖的な故郷が大嫌いだった。村役場で働くのが1番偉いと言われるような村をいつか出てやろうといつも思っていた。
高校を卒業した京介は、家を飛び出し、誰にも内緒で東京で就職する。
営業職だが、全くだめ。契約が取れない。
大きな声での挨拶、真面目さと礼儀正しさだけがとりえだが、駆け引きする知識もなく要領の悪い京介には無理な仕事であった。
上司、先輩に毎日罵倒され、それでも5年しがみついていたが、ある日顧客の会社の高価な花瓶を倒してしまった。
慌てて欠片を集めようとしたら転んでしまい、床に散らばっていた破片によって額を怪我をしてしまった。
花瓶の持ち主は許してくれたのだが、京介の上司がそれを許さず、とうとう京介は辞表を出した。
額に出来たバッテンの形をした傷痕だけではなく、京介の心にも大きな傷が出来た。前髪を伸ばして傷痕を隠し、京介はなけなしのお金をはたいて自転車の旅に出た。
東京にも居場所はない……
北海道から旅して行き、東北、関西……と進んでいき、数ヶ月後広島にたどり着いた。
横川を通りがかった時、ある飲食店の前で自転車がパンクしてしまった。
見かねた店主が直してくれて、それがきっかけでその店で働くようになった。
京介の真面目さはこの店に必要だった。呼び込みも大きな声で出来、店に活気が出た。
京介は自分を助けてくれたこの店、そして商店街をもっと盛り上げようといろんなイベントを考えた。
ある年の10月のイベントで、桜子という女性と知り合い、2人は恋に落ちた。毎日楽しかった。
桜子にプロポーズした日に京介は初めて額の傷痕を見せることが出来た。桜子はそれまでの京介の辛かった日々を思い泣いた。京介を幸せにしたいと思った。
だが、京介はその翌日、交通事故で死んでしまったのだ。
死んでしまってもどうしても桜子を諦められない京介は、ゾンビになって毎晩桜子に会いに行ったが、京介だと気が付かない桜子には怖がられるだけであった。
京介の思いを知ったゾンビ仲間らも毎晩行列をなして桜子の家の周りで騒ぐので、ますます怖がられるだけであった。
そのうち津々浦々にゾンビの話は広まり、横川商店街を訪れる者がいなくなってしまった。桜子の勤めるお店にも影響がでた。
そんなある日、桜子はやっとゾンビの額にある傷痕に気がついた。
あのバッテン傷、きっと京介に違いない!
商店会の会長に、ゾンビの正体は京介だということを話し、商店街を通って桜子に会いに来るのを許して欲しいと頼む。
最初は首を縦に降らなかった会長も、京介が生前商店街のために尽力をつくしてくれたことを思い出し、2人が出会った10月の数日間だけ、桜子に会いに来ることを許した。
ゾンビナイトのきっかけを知った人々は感動したり興味を持ったりして、横川に人が集まるようになり、京介の横川を活気づけたいという願いが叶うことになった。
それがゾンビナイトの始まりである…。
#20
住所:埼玉県さいたま市
年齢:29歳
属性:学生
タイトル:「赤い三日月の下で」
横川商店街にある神秘的な赤き三日月の光を求める、色とりどりの口枷をしたゾンビたち。
某有名スポーツチームのロゴにも似た、アルファベットのCのようにも見える赤き光を浴びていると、一晩限りだがゾンビから人間に戻って感情を取り戻せるからだ。
人間に戻れるといううわさを聞きつけて、今日もゾンビたちは赤き三日月の光を求め、横川へ集まってくる。
商店街の店にも、赤き三日月の光を放てる機械が置いてあり、その機械を使っても人間に戻せるが、効果は一時的で、店を出る頃には効果はなくなってしまう。
なのでゾンビたちは、何度も繰り返し、神秘的な赤き三日月の光を求める。
道中、香ばしい匂いのコーヒー、肉が焼ける音、ゾンビ少女・ゾンビおじさんの誘惑があり、店に入り一時的に人間へ戻っては、すぐにゾンビへと戻ってしまう。それの繰り返しだ。
やっとの思いでたどり着いた赤き三日月の元には、無数の光が舞っていた。
そこにはゾンビだけではなく、人間、魔物、妖精、いろんな種族の者たちが、楽しそうに踊り、歌い、宴が繰り広げられる。
中には魔物を討伐する者たちもいるが、この日だけは争いや殺生はしないと酒を酌み交わしている。
赤き三日月の光を浴びて、ゾンビたちに描かれた模様が反応し感情を取り戻した。
聖水の力も借りて、みんなで思う存分ひと時の宴を楽しむ。
#21
住所:広島市
年齢:33
属性:社会人
イメージした店舗:メイド喫茶めーるぴゅあ
タイトル:「ゾンビ禍の中、メイドの運命を決めるのはあなた」
美しいメイドたちが大勢のご主人様・お嬢様を迎える「メイド喫茶めーるぴゅあ」。
しかその実態は、し全人類をゾンビ化しようとしている悪の科学者によって、ゾンビ化実験の為に「メイド監獄めーるぴゅあ」と化してメイドたちを監禁している。
人間としてメイドたちを救い出すか、ゾンビとしてメイドたちをゾンビにするのか。
「めーるぴゅあ」に訪れるご主人様・お嬢様・ゾンビ様にメイドたちの運命が委ねられた。
#22
住所:広島市
年齢:60
属性:その他
横川にプレートアーマーゾンビが突如現れた!
我が物顔で横川の街を歩き回った後、ゾンビは一軒のお好み焼き屋さんの前に仁王立ちで立ち止まり、そして時折何か叫んでいた。
皆が恐怖に震える中、魔女に扮したお好み焼き屋の女将さんが、つかつかとゾンビに詰め寄って言っ放った。。
「あんたがそこに立っとたらお客さんが来れんけえどいてくれる!」
それでも彼は動かない。
「あんたー!聞こえとるん?」
どうやら言葉が通じていない様子。
「先生!先生!通訳してや」
と店内でお好み焼きを食べていた馴染み客の英語教師に向けて女将さんが命令口調で依頼した。
「ありゃあ~英語じゃないで!」
と英語教師が言うも女将さんは
「どっからきたんか早う聞いてみてや!」
と尻込んでいる英語教師に畳みかける。とりつく島もない。
恐る恐る英語教師は、プレートアーマーゾンビに近寄り英語で話しかけた。すると、
「モン・トンブ!!」
と大きな声で彼は叫び片言の英語で続けた。
それを聞いた英語教師は
「俺はケルト人!」「お菓子をくれないといたずらするぞ!」
と皆に通訳した。
それを聞いて女将さんはゾンビに尋ねた。
「あんた-!お好み焼きが食べたいん?」
すると店内に居た馴染み客の鉄工所の社長が
「鉄の鎧を着とるけえ、暑うてよう入らんのんじゃろう!」
漸く事情が飲み込めた女将さんは
「早う鎧を脱いであそこに座りんさい!」
と店内の席を指さす。
鉄工所の社長が飲んでいたビールを新しいコップに注いでプレートアーマーを脱いだゾンビに手渡した。
「暑かったじゃろうが!脱いで一杯やりんさい!」
「そういゃー、お好み焼きは一銭洋食ゆうて昔はおやつじゃったと死んだおやじがよう言っとったで!」
「このソース屋さんも昔はこの辺にあったんじゃと」
と社長が続けた。それを受けて女将さんがマシンガンのような勢いで相槌を打ち始める。
「うちも聞いたことがあるよ!」
「あ~!社長から聞いたんじゃったんかね?
」
二人の会話を全部通訳しようとしている英語教師に
「先生!そこまで通訳せんといてや!」
と女将さんが言うと皆がどっと笑った。
横川の街に来て、思わぬハロウィンに出会して童心に帰ってしまったプレートアーマーのケルト人は大きな身体を小さくして、美味しそうにお好み焼きを食べていた。
それを見ていた鉄工所の社長は
「わしが、もっとええ鎧を作ってあげるけえまたおいでや!」
と言うと、女将さんが「社長!ええのを頼むよ!」と笑顔で言った。
#23
住所:東京都
年齢:22
属性:学生
イメージした店舗:ななしや 横川店
タイトル:「横川ゾンビの元気の源」
横川商店街のクロスロード。
クロスロードって呼ばれる理由を知っている?
クロスロードは、全ての横川ゾンビの出入り口、人間界とゾンビ界とがクロスする道、だから、クロスロード。
そこに店を構える、提灯に燃え滾るような赤い暖簾が目印のラーメン店ななしや。
実はこのラーメン店ななしやは、横川ゾンビがクロスロードから商店街に出る際に必ず立ち寄る横川ゾンビの元気の源。
そんなななしやはいつもゾンビと人間で大行列。
行列に並ぶゾンビもラーメンを食べ店から出てきた人も皆にこにこ笑顔。
ななしやはおでんも食べられて人間には大人気らしいけど、ゾンビたちに人気なのはやっぱりラーメン。
麺を啜っていると人間の生気も啜っているような気分になれるとかなれないとか。
あ、あくまで噂だけどね。
あなたも横川商店街、横川ゾンビたちの元気の源、ラーメン店ななしやに立ち寄る時は、横川ゾンビたちに生気まで啜られないように気をつけてね。
#24
住所:埼玉県
年齢:21
属性:学生
突如現れた女郎蜘蛛のゾンビにより支配されてしまった横川商店街。
次々と人間をゾンビに変えていき全滅一歩手前まで追い込まれてしまったが、生き残った人間たちはゾンビになりすますことで何とか全滅を回避することに成功した。
今では本物となりすましの見分けがつかない状態に。
ゾンビにする力を持つのは女郎蜘蛛のみ。
横川商店街で人間を見つけ次第、ゾンビが報告し女郎蜘蛛がやってくる。
だから決して、商店街を通るときは人間だとバレてはならない…。
設定:女郎蜘蛛ゾンビが商店街の一角に巣を作り、そこから人々をゾンビにして侵略を試みた。
なりすましにより、横川商店街の人間は全てゾンビにしたと思っている。
- ・人間だと分かるとゾンビにするために襲いかかってくるため、仮装(なりすまし)が必須。
- ・万が一ゾンビにされてしまった場合、一人一度だけ使える「特効薬」が商店街のどこかにある。
使うと元に戻れるが、自分以外の誰かに使ってもらうことと、使用者が人間でなければならない。
なりすましと本物を見分けて使ってもらう必要がある。
#25
住所:愛媛県松山市
年齢:59歳
属性:社会人
イメージした店舗:横川シネマ・フレスタ
タイトル:「新しいゾンビナイト対策」
おれは、ほふく前進で横川の街を突き進んでいた。
なぜ、こんな格好をしてるかって?それは横川という街がゾンビであふれ返ってるからさ。
ヤツらに見つかったら、ひとたまりもない。群れで襲いかかってきて、あっという間に、おれもゾンビになっちまうからだよ。
そこまでして、なにしに行くのかって?
「横川シネマ」で映画を観るのさ。ココは普段から、上映する作品に味があって、じつにイイんだよ。
特にハロウィンの季節になると、もうたまらない。
ロメロやフルチの作品も、ココのスクリーンで拝ましてもらったのさ。
やっと横川の駅に着いたぞ。いるいる。いっぱい、いるぞ。
なんだ、この数は。ゾンビだけじゃない。むちゃくちゃヒトも多い。
こりゃ、いったいどういうことだ。警戒して、ほふく前進なんかしてるのは、おれだけだよ。
あ、ゾンビナイトのスタッフさんが、こっちにやって来たぞ。
え、なんですか?
コレから先は大変、危険なので、この[ワンプッシュでゾンビがいなくなるスプレー・1週間ゾンビに効く!]を、無料でかけてくれるんですか?
どうぞ、どうぞ。頭のてっぺんから、足のつまさきまで、遠慮なくかけてください。
よーし。これで安心して映画も観れるし、そのあと軽く一杯ひっかけて、「フレスタ」でゆっくり買い物もできるぞ。
今年も、イイ夜になりそうだぜ。
#26
住所:香川県高松市
年齢:27
属性:社会人
イメージした店舗:久保田商店、グランビアなど衣料品店全般
オシャレ番長とスケバンビューティーの戦いは、ゾンビになっても終わらない。
『横川商店街1のオシャレさん』その称号を求め、2人は互いのセンスを競い合う。
ある時はコーディネートバトル、ある時は掘り出し物対決……どの戦いも勝敗が決しかねるほどの激戦。
という名の決着つかず。ある種のマンネリを覚え始めたところ、互いの舎弟の叫び声が響き渡る。
そう、時はゾンビ時代。
伝説のコギャルや伝説のヒッピー、伝説のハイカラさんがゾンビとなって蘇り、2人に勝負を挑んできた!?
#27
住所:東京都
年齢:24
属性:学生
タイトル:「ゾンビな神様」
「神さま界隈でゾンビが流行っている。」
青年は突然、見知らぬ人に話しかけられた。
「何言ってんだって?まぁ聞きなさい。神は人を導き、時にその行いを取り入れる。そうして八百万ネットワークで発表された今世紀のトレンド、ゾンビ。人にもあるように流行に遅れがちな神はいる。」
どうやら、神さまらしい。
確かに変な格好をしている。通りすがりの子供がじっとこっちを見ている。
「こっちを見るんじゃありません!!まったく最近は『ゾンビの姿以外お断り』の社(やしろ)が増えたせいでどこにも飲みに行けやしない。そういうわけでゾンビについて勉強したいのだが君、いい場所知らないかね?何、横川。商店街でゾンビナイトを開催する。それは良い、案内したまえ!」
横川商店街に降臨した神さまはゾンビ姿でこう言った。
「行って帰るだけじゃつまんないから面白いことやって」
青年は冷や汗をかいた。退屈な思いをさせて帰してはどんな祟りがあるかわかったものじゃない。
首をくくることにならぬよう、腹をくくって、青年は神さまと一緒に商店街へ繰り出した。
ゾンビ感染したニワトリを使用した『真っ黒な(イカスミ)唐揚げ』。かぶりつけば口は真っ黒、誰もがお手軽ゾンビに大変身。
果物とゼリーを使用した『真っ赤な臓物ドリンク』は食べ歩きにぴったりの一品。
ゾンビの肉を拝借した『ゾンビ肉の和風海苔ステーキ』
デザートの『眼球ゼリー』もつければ神さまもご満悦。
お土産にお家でも楽しめるゾンビカラーフードを持たせて手元に残ったのは、買い物をするたび1枚もらえるカード。
それが5枚。青年と神さまは景品引換所へ赴く。
ブラックライトに照らされたカードに浮かび上がる文字。最後の1枚が……『あたり』。
景品の商品券に神さまは顔をほころばせた。
「はずれても5枚で商品券と交換できますよ」
神さまは大喜びでお土産と商品券片手に社に帰った。
1年後、神さまが大勢の神を連れて青年の元にやって来た。
「今年もこの町では、面白いことをするのであろう?」
慣れた様子のゾンビメイクでにっこり笑い、神さまは去年、景品で持ち帰った商品券を取り出した。
#28
住所:広島市
年齢:25
属性:社会人
アイドルを目指していたが、
志半ばに亡くなってしまった女子高生。
ゾンビになった今も
アイドルデビュー目指して爆進中!?
一緒に写真を撮ったり、
ハッシュタグ「#横川ゾンビナイト」で
SNSに投稿をした画面を見せると
笑顔で歌や踊りを披露してくれる!
ただし彼女から「推し」について聞かれた場合、
彼女の名前を答えないと怒ってしまうから要注意だ!
#29
住所:広島市
年齢:25
属性:社会人
マジシャンを夢見ていた男の子。
毎日ベッドの上でマジックの練習をしていたが、病弱だった彼はそのマジックを披露する前に病室で亡くなってしまう。
ゾンビの身体を手に入れて自由に動き回れるようになった少年は、いつか行きたいといつも病室から見ていた横川商店街へと駆け出した。
様々なパフォーマンスを披露してくれる少年。
ただし人前で披露するのは初めての経験なので内心は心配でいっぱい。マジックの後リアクションがなかったり、「どうだった?」と問いかけられた際、凄かったや面白かったと答えないと大声で泣き出してしまうので要注意。
#30
住所:広島市
年齢:25
属性:社会人
甘いものと恋バナ、ギャグを超こよなく愛する店主が営む居酒屋。
ゾンビになってからはよくゾンビジョークを口にする。
「あの時は死ぬかと思った、まあもう死んでるんだけど」
「なんか胸がドキドキしてきた、まあもう心臓は動いてないんだけど」
恋バナをしていると何食わぬ顔で隣に座り、話に混ざってくる。恋愛相談にも乗ってくれるかも!?
ただし、生涯独身だったことを気にしているため
結婚や子供、恋人の有無等を店主に尋ねると、悲しい顔をして店の奥へと引っ込んでしまう。
その時は、甘いものをあげたり注文して店主の機嫌を取ってあげよう。
#31
住所:広島市
年齢:25
属性:社会人
憧れの人はナイチンゲール。
毎日一生懸命、看護師として真面目に働き続けた彼女は
ある日過労死をしてしまう。
そんな彼女は死んだ後もゾンビとなって、
町の皆の健康を守るためナース服を着て巡回中。
トマトジュースやミネストローネ、
赤ワインやキティなど、赤い飲み物を口にしていると
怪我人かと勘違いした彼女が心配して声をかけてくる。
「お酒の飲み過ぎには気をつけて」
「野菜もしっかり食べてね」
など、彼女からのアドバイスを承諾せず
反論したり否定すると
常備している注射器を取り出して、
静かな笑みを向けてくるので気をつけよう。
#32
住所:広島市
年齢:25
属性:社会人
マジシャンを夢見ていた男の子。
毎日ベッドの上でマジックの練習をしていたが、病弱だった彼はそのマジックを披露する前に病室で亡くなってしまう。
ゾンビの身体を手に入れて自由に動き回れるようになった少年は、いつか行きたいといつも病室から見ていた横川商店街へと駆け出した。
様々なマジックのパフォーマンスを披露してくれる少年。
ただし人前で披露するのは初めての経験なので内心は心配でいっぱい。
マジックの後リアクションがなかったり、「どうだった?」と問いかけられた際、凄かったや面白かったと答えないと大声で泣き出し他のゾンビたちを呼び寄せてしまうので要注意。
#33
住所:愛媛県松山市
年齢:59歳
属性:社会人
イメージした店舗:ニューアカマル
タイトル:「漫才ゾンビ」
ある寒い日。
ゾンビのぼくが、天満川で泳いでいたら、
どうも溺れているように見えたらしく、
無理やり、人間に助けられました。
その勘違いをした人間が
「ゾンビだからといって悲観するな。おれといっしょに漫才をやろう」
と、強引に誘ってきたのです。
コンビ名は、
ぼくたちが出会った場所にちなみ、
【天満】にしました。
そのうえ、この相方が働いてる横川の飲食店で、
ぼくも働くことになったのです。
まあ、べつに働かなくても、
腹が減ったら、人間を襲って、
食べれば済む話なんですが、
「そんなことしたら、カープの応援バットで、おまえのドタマかち割るぞ」
なんて、恐ろしいことを相方に言われ、そうしただけです。
お店のほうは、常連さんも一見さんも、
たいへん居心地がいいみたいで、
連日、大にぎわい。
ぼくが新しく加わったことにより、
メニューもひとつ増えました。
それは、見て驚き、食べて驚き、
誰もが満足する【ゾンビのビックリ煮込み】です。
さてさて漫才のほうは、
毎日、お店の開店前に、しっかり稽古をして、
あとは本番を迎えるだけでした。
そして、ついにハロウィンの夜。
フレスタモールカジル横川ステージが、
ぼくたちの初舞台となったのです。
そのときの音源の一部が、今でも残っています。
ゾンビ「いいかげんに、ちろ!」
人間「おまえ。セリフ、噛むなよ」
ゾンビ「ゾンビだけに、噛むのが得意なんです」
#34
住所:広島市
年齢:44
属性:その他
仕事終わりにいつも寄る店に、今日も足取り軽く向かっている。
料理が出来ない一人暮らしの自分にとって、
人と交流できて手作りの料理が味わえる居酒屋というのは貴重だ。
ここを真っ直ぐ行って、角を……角を?
曲がったはずなのだが、曲がる前の場所にまた立っている。
何回繰り返しても同じなので、
「自分は今日は疲れてるんだ」
と言い訳し、仕切り直しのつもりで1番手近にあった居酒屋に入った。
カウンターに、テーブルに、食べ物の香りとざわつき……
と、想像しながら入ったのに、そこは真っ暗で何も見えない。
休みの店に入っちゃったかな……
急いで1歩下がって店から出ようとすると、耳元で囁く声がした。
「いらっしゃいませ。新しいゾンビ様ですね……」
男とも女ともつかないが、色っぽい声だった。
僕はいつからゾンビだった?
いや、ずっとゾンビだったのか?
店の灯りがフェードインする。
それでもまだ薄暗い店内には、所々、オレンジの光に浮かぶカウンターやテーブル席。
一人の人、何人かでいる人。話し声はしないのに、静かで穏やかで居心地が良い。
僕はわかった。
「……はい、新しいゾンビです……」
僕は、今まで、ここを探して歩いていたんだ。
横川のどこかに、帰れない道がある。
そこにある居酒屋に導かれた時。
あなたは、きっと、もう、ゾンビなのだ。
#35
住所:東京都
年齢:41
属性:社会人
今僕は、実家に帰省している。
みんなで、遊んだ横川商店街には、思い出が沢山詰まっている。
帰省したら必ず会う親友である田中に会うと、
なにやら様子が違う。
なんだが、ゾンビの様な出で立ちだ。
田中に恐る恐る「ゾンビみたいだね」と聞くと、
底抜けに明るい声で、
「そうそう、俺ゾンビになっちゃったんだよ!でも、同情はしないでくれよ」と言われた。
ゾンビになっても、田中いわく、悪いことばかりではないようだ。
田中はこう話した。
「だって死なないし、それに俺を見たさで横川商店街は盛り上がって、今や世界で1番の商店街になったし。」
ゾンビがいる横川商店街は話題性もあって
この生まれ育った街に一役買っている田中が少し羨ましくなった。
田中はゾンビ界のレジェンド、商店街の英雄になろうとしていた。
なんだか、とても羨ましかった。帰省する楽しみが又増えた。
まさか初恋のあの子までがゾンビになっていた事は後で知る話である。
#36
住所:広島市
年齢:
属性:学生
時は二×××年の未来。ある少女がいた。少女の名前は、沙織里。とにかく明るく元気で笑顔がたえない高校生だ。
そんな沙織里がある日突然、事故にあう。事故から三日後、彼女は息を引き取った。
だが、とんでもないことが起きてしまった。
彼女の遺体が消えてしまったのだ。沙織里の両親はもちろんのこと、警察も捜索したが見つからなかった。
それもそのはず。なんと沙織里の遺体は、二〇二一年へとタイムスリップしていた。しかも、過去へとタイムスリップする際に、何故か沙織里はゾンビになってしまったのだ。
目を覚ましたら、いつもと違う景色が沙織里の目の前に広がっていた。何処にいるのかもわからないまま、あてもなくしばらく歩いていると、いろんなゾンビの姿をした人たちが現れた。なんだろう?
と思っていたら、女子高生二人組に声をかけられた。
「あのー、すみません。一緒に写真撮ってもらってもいいですか?」
沙織里は、女子高生たちに言われるがまま、彼女らが手にする画面らしきものを見て、驚いた。どうやら、真ん中に映っているのは自分らしい。顔中いたるところに傷ができて血が出ており、服がボロボロになっていた。店先のガラスで全身を確認して見ても、やはり傷だらけをした自分が映っている。すると、ある看板が目に付いた。「横川ゾンビナイト二〇二一」。どうやら自分は過去へタイムスリップしてゾンビになってしまったらしい、と沙織里は気が付いた。めちゃくちゃビックリしたが、周りにも同じような姿の人達がいるので、開き直ってゾンビナイトを楽しむことにした。
その後、沙織里がどうなったかは誰も知らない。
#37
住所:広島市
年齢:
属性:学生
数年前、ハロウィンの夜。ある居酒屋の前で行き倒れていた人がいた。
気の毒に思った店主は、その人に自分の店で働いてもらうことにした。
実は、それは人間に化けたゾンビだった。
ハロウィンの夜、家族を人間に毒殺されてしまったショックで、人間の姿に変化してしまったのだ。
なので年に一度、ハロウィンの日だけはゾンビの本性が目覚めてしまう。
うっかりゾンビに戻った店員に飲み物を頼んでしまうと、人間に家族を殺された怒りと苦しみから、毒入りの復讐ドリンクを作られてしまうかもしれない。お店の看板にかけて、味だけは美味しいことは補償されている。
ただし、ハロウィンの日は商店街でゾンビイベントが開催されるため、店内のスタッフが全員ゾンビコスプレをしている。
見極めるのは超難題!に思えるが、幸せそうな家族連れや楽しそうなグループ客を見て、取り乱したり、何かを思い出している様子をしているのが本物のゾンビかもしれない。
#38
住所:広島市
年齢:
属性:学生
二〇二一年一〇月一〇日。横川のとある病院で医療従事者と入院患者が全員、突然いなくなった。それは僕の祖父が入院している病院だった。警察やその病院の関係者などで捜索したが、全く手がかりすら見つからなかった。
そんなある日、突然一通の手紙が届いた。「病院へ来い」と一行だけ書かれた手紙だったが、祖父の手掛かりになるかもしれないと思い、横川まで行った。
病院に着くと、祖父が一人で立っていた。僕が声をかけ近づこうとすると
「近づくんじゃない!」
と祖父は叫んだ。少し沈黙が続いた後、
「わしはゾンビになってしもうたんじゃ」
と祖父はこれまでの経緯を話し始めた。
この病院の院長は、長年人間がゾンビになれるか疑問を持ち、ゾンビになれる薬を研究していた。
その薬の研究のために膨大な借金ができてしまったらしい。
借金があることが看護師や関係者にバレて、ボイコットを起こされそうになったことに腹を立てて、入院患者にゾンビ化する薬を飲ませて看護師たちを殺そうとして、祖父は巻き込まれてしまったらしい。目が覚めると、看護師や同じ病室の入院患者の死体だらけになっていた。
ゾンビは人間だけでなく、ゾンビ同士でも殺し合い、結果、院長と祖父だけが生き残ったそうだ。院長からこれまでの経緯を聞いて怒りのあまりに、祖父は院長を殺してしまった。ゾンビとしてではなく、人間として意識があるときに。
「わしは人間として人を殺してしまったんじゃ」
泣きながら祖父が言うには、昼間だけ祖父は人間に戻るらしい。返す言葉が見つからず困っている僕に祖父はこう言った。
「なぁ、わしを殺してくれんかのぉ」
首を振って断る僕に、
「お願いじゃ。もう人を殺したくないんじゃ。わしを今、殺さんかったらお前も人殺ししたんと同じじゃ」
と祖父は言う。祖父を生かしておくと、これから先何人の人が殺されてしまうのかを考えて、僕は近くの机に置いてあったメスを手に取った。
「おじいちゃん、今までありがとう」
病院を出ると、外は警察が囲んでいた。僕が一人で病院へ入っていくのを見た近所の人が不審に思って、警察へ通報したらしい。
状況証拠から現行犯逮捕され、ゾンビ化する薬のことを説明しても誰も信じてくれず、家族からも見放されて、僕は大量殺人犯として死刑の判決を受けた。
僕は、真実を信じない奴らを一生許さない。
#39
住所:広島市
年齢:
属性:学生
ヒロシは至って普通の中学生。テストで良い点を取れるわけでもないし、運動が得意なわけでもない。
ある日の帰り道。その日はすごい大雨で、傘をさしていてもあちこちが濡れながら帰っていた。
その途中でヒロシは、雨に打たれて弱っている子犬をみつけた。
そっと近寄って傘を差し出し抱き上げようとしたところ、子犬に手を嚙まれてしまった。子犬は近くの茂みに逃げ込んでしまった。
ヒロシはショックを受けて、しょんぼりしながら家に帰った。
家に帰ると夕食の支度が済んでいて、妹にせかされながら食卓に着いた。
その日はハンバークとサラダ。ハンバークを食べた瞬間にものすごい衝動にかられ、箸を投げ出して、手づかみで獣のようにむさぼり始めた。
「ヒロシ、どうしたの?」と母親に言われて、自分の行動のおかしさにヒロシは気が付いた。誤魔化すようにサラダを食べた瞬間、吐き気に襲われトイレに駆け込んだ。
「ヒロシ、今日変だから、もうゆっくり寝なさい」と母親に言われて、早い時間だが寝ることにした。雨に濡れて風邪でも引いたのだろうと、そのまま眠った。
次の朝、叫び声で目が覚めたヒロシが急いでリビングへ向かうと、母と妹がゾンビに襲われている。
とっさに「助けなければ!」とゾンビに立ち向かうと
「ママ、またゾンビが来た!」と妹がヒロシを指さして言った。違うよ、ヒロシだよ。と言おうとしても声が出ない。
「ヒロシ、あなたヒロシなのね?」と母親に言われて大きくうなづいた。
TVのニュースで大量のゾンビが発生して横川商店街が大変なことになっていると言っている。ヒロシはこう思った。「横川を救えるのは、僕しかいない」
そしてヒロシは、横川商店街へと姿を消した。
#40
住所:広島市
年齢:
属性:学生
約数百年前、人間とゾンビが共存する世界があった。
人間とゾンビが一緒にいると変わった眼で見られるが、ゾンビが人間を襲うことは今まで一度もなかったため平和に過ごしていた。
しかし、ある時ゾンビが人間を襲う事件が起きた。
それを境に、人間とゾンビとの間に不穏な空気が流れるようになった。
今まで以上に、人間とゾンビが一緒にいることが難しくなってしまった。
ある日、一人の人間がこの不穏な空気を晴らそうと立ち上がった。横川でゾンビナイトを行い、人間とゾンビの中を少しでも良くし、さらに深くしていこうという考えだ。
人間がゾンビに変装し、昔のように、いや、昔よりももっと仲良く共存していく世界を作ろうと。
#41
住所:広島市
年齢:
属性:学生
高校三年生の増尾山(ぞびやま)くんは、高校生活最後の行事が全部なくなったことにもやもやしていた。修学旅行も体育祭も中止。なのにSNSで旅行へ行ったという投稿をする人や路上ライブする人を見るたびに、憤りを感じていた。
居酒屋を経営していた存(ゾン)さんは、休業が続くことで売り上げが減り、居酒屋を閉めた。生きがいを無くし何もない毎日を続けることにしびれを切らして自殺を考えていた。
ある夜、終電を逃した増尾山くんはタクシーで家に帰ろうとした。同じころ、自殺を決意した存さんも別のタクシーに乗っていた。
二台のタクシーはいつの間にか街外れの森に向かっていた。見覚えのない風景に増尾山くんが慌てて運転手に文句を言おうとすると、運転席にはゾンビがいた。
二人がタクシーで連れてこられたのは、とても賑やかな神社だった。ゾンビのお祭りがおこなわれている。ゾンビの運転手が手のひらに雨を載せて二人にこういった。
「この飴を食べたら、一晩だけゾンビになれる。何もかも忘れて、このゾンビナイトを楽しみなさい」と言った。
あまりにも楽しそうなゾンビたちを見て、増尾山くんも存さんも飴を食べてゾンビナイトに加わった。本当に夢のように楽しくて、気が付いたら朝になっていた。
朝目が覚めると、自分の家だった。何だかやる気が満ちていて、怒りや悲しみは消えていた。
#42
住所:広島市
年齢:
属性:学生
「博士、やっと完成しましたね」
「あぁ、これでやっと」
僕はごく普通の高校生だ。
特に不幸でもないしかといって楽しいことがあるわけでもない。ただ、何もない毎日に少しの刺激を求めていた。
「あ、もう朝か」いつものように登校していると、なんだか騒がしく感じた。
「ゾンビが出たらしいぞ!」と近所の人が叫んでいる。
少し動揺したが、それと同時に胸の高鳴りを感じた僕は、騒ぎの中心、横川商店街へと向かっていった。
今思えば、僕は死に場所を探していたのかもしれない。
母親は僕がまだ幼いころに事故で死んでしまっていた。父親は仕事でほとんど家にはいなかった。
横川はゾンビと逃げまどう人々であふれていた。
ただ何故かお寺だけはゾンビたちが近寄らず、むしろゾンビが寺を守っているようだった。僕は胸騒ぎを感じ、自転車で寺に向かった。
寺にはなんと父がいた。その横には棺桶があった。
「父さん、こんなとこで何やってんだよ!」
少し間が開いた後、父はこう聞いてきた。
「母さんに会いたいか?」
棺桶の中には母の死体が入っていた。父が母に一本の注射をすると、母の目が開き全身の血管が浮き上がった。
父は泣きながら、母を抱きしめた。だがしかし母は父の首元にかみついて、父の身体を食べ始めた。そして、母は僕のほうへと近寄ってきた。僕は覚悟を決めた。
だがあと少しのところで立ち止まった母の目には涙が浮かんでいた。そのまま母は地面に倒れた。すべてを察した僕は、号泣しながら意識を失った。
病院で目が覚めた後、僕は警察の人から、父が母の遺体を冷凍保存して、死体を生き返らせる薬の開発をしていたと聞かされた。
僕一人残された虚無感でいっぱいだった。いつまでも最期の母の涙が頭から離れなかった。
#43
住所:広島市
年齢:
属性:学生
ゾンビウィルスが世界を襲って五年。増えすぎたゾンビ全てを一つの島に隔離することでウィルスの流行は終わりを迎えた。十万体ものゾンビがいまもなお、ある島にいる。
そんなゾンビ島ができて、五十年。ゾンビたちの偵察に向かった一人の研究者がいた。その研究者は日夜ゾンビの研究に明け暮れ、世間からかは変わり者と笑われていた。ゾンビを愛するがあまり、研究者は禁断の地へ足を踏み入れた。
そこで研究者の男はとんでもない光景を目の当たりにした。ゾンビたちが焚火を囲んで、宴会のようなものをしていたのだ。
木の陰からその様子を見ていた研究者が気配を感じて振り向くと、ゾンビが物珍しそうにこちらを見ていた。襲ってくる気配もない。しかも葉っぱで作った履き物のようなものを履いている。
そのゾンビに連れられて、研究者はその宴会へ参加させられることになった。まるで、森の原住民のようだ。ゾンビの文明ができている!この島のゾンビたちは、長い間、人間を食べることができなかった。その間にゾンビたちの主食は島で採れる果物や魚へと変わり、人間を食べなくなったのだ。
研究者はこのゾンビたちとなら人間と共存ができる、あわよくば治療できると考え、一週間島で観察を行い、国へ観察結果を報告した。
その翌日、ゾンビ島は爆激され、焼き払われた。知脳を持ったゾンビを国は恐れたからだ。ゾンビはすべて死んだはずだったが、風に飛ばされたゾンビの肉片が横川へとたどり着き、野良猫や野良犬に感染し始めた。
世界の終わりが始まろうとしている。
#44
住所:広島市
年齢:
属性:学生
タイトル:「おまえのおかげだ」
かつて俺の住んでいた町に、突然閻魔大王ゾンビが現れた。閻魔大王ゾンビは魔術で俺以外の町の住人をゾンビにした。
その時、閻魔大王ゾンビは半笑いしながらこう言ってきたのだ。
あれから俺は格闘技を身に着け、ゾンビを倒すために旅を続けている。
今まで行った街で、これまでのいきさつを話すと怪しまれて追い出されることも多かったが、ここ横川の人たちは温かく迎え入れてくれた。
夜になると外が騒がしくなったため、急いで出てみたら、ゾンビが人々を襲っていた。俺は街の人に噛みつこうとしているゾンビを倒した。
そんな毎日を繰り返しているうちに、閻魔大王ゾンビを発見した。急いで追いかけて、背後から攻撃を仕掛けるが、あっさりと交わされてしまった。すると、閻魔大王ゾンビはこう言い放った。
「面白いものを見せてやろう」
閻魔大王ゾンビは、魔術で自分の顔を変えた。その顔を見て俺は絶句した。俺と全く同じ顔になっていたからだ。
「どうだ、驚いたか」
俺の顔をした閻魔大王ゾンビはこういった。
「かつで心に深い闇を抱えていたお前は、夢の中で俺と契約した。お前の心の闇をエネルギーにして俺はゾンビ化する魔力を得た。お前は覚えていないだろうがな」
「じゃあみんな、俺のせいでゾンビに……」
自己嫌悪に陥っているおれに閻魔大王ゾンビは嚙みついた。その時小さな声が聞こえた。
「君のせいじゃない。君は私たちを守ってくれた。負けるな」
その後新しくゾンビが現れることはなくなり、横川商店街ゾンビたちとパーティを開いたりすること方を見ると生き残っている横川の人たちの励ましだった。その励ましの言葉で俺の心の闇が浄化された。
こんなに温かい人たちをゾンビにするわけにはいかない。
俺は立ち上がった。すると俺の心の光があふれ出し、閻魔大王ゾンビを弱体化した。俺は渾身の力を振り絞って、閻魔大王ゾンビにパンチを食らわせて倒した。
その後新しくゾンビが現れることもなく、弱体化したゾンビたちと横川商店街で飲むようになった。やがてそれが恒例となり、横川ゾンビナイトと呼ばれるようになったのだ。
#45
住所:埼玉県
年齢:23
属性:学生
イメージした店舗:イベント全体
タイトル:「ゾンビ侵略大作戦」
「やぁ、ゾンビの諸君。今年もゾンビとして目覚めるときがやってきた。
ずいぶん長いこと眠りについてたな。
ボスであるこの俺様は、もうまちくたびれちまった。
今回のターゲットは横川商店街だ。
みんなで集まれば、すぐにオレたちのものになっちまう。
一斉に襲いかかって、人間たちから街を奪い取ってやろう!」
- ・お客さんがゾンビとなって、人間のすむ街を侵略していく。
- ・マスクの上に貼り付けられる専用シールを作り、入り口で配布。
シールをマスクに貼り付けていると当日はゾンビとしての扱いを受ける。 - ・ルールや楽しみ方は「ゾンビのボス」から告げれる。ルールを守らないと人間としてつかまってしまう。
- ・ゾンビが増えるにつれ、ゾンビ向けのパフォーマンスも増え、そのさまを祝う。
- ・何度か「ゾンビのボス」からのありがたいお言葉パフォーマンスもある
- ・人間が逃げていくフラッシュモブをゲリラで行う
(侵略が進み、壁が壊されていくプロジェクションマッピング、ダンサーたちによるゲリラ公演)。 - ・ゾンビが人間に仕返しされるパフォーマンスも行う。
- ・イベントの締めくくりとして、侵略の成功祝いとして花火が上がる。
#46
住所:東京都
年齢:41
属性:社会人
イメージした店舗:久保田商店さん
僕の彼女は、大のゾンビ好きである。
僕らの出会いは、彼女が大のゾンビ好きで、ゾンビに似ている僕を彼女が好きになり、交際がはじまった。
「らんくんのそのゾンビみたいな見た目、私大好きだなぁ」と毎日言われるが、それは当たり前である。
なにせ僕はゾンビなんだから。
ゾンビに似ているというか、ゾンビそのものなのだ。
ある日彼女が自分の両親へ挨拶しに来て欲しいと言うので、僕はこのボロボロの洋服をなんとかしなくては、とゾンビになる前からお世話になっていた久保田商店で洋服を買いに行った。
その後、彼女のご両親に挨拶に行き、ぽんぽんと話が進み結婚まで話が進んだ。
結婚をした後も彼女は、天然であるのか僕がゾンビであるとは、全く気が付いていない。
僕たちはお祝い事がある度に久保田商店で洋服を買った。
そして月日がたち彼女はおばあさんになったが、僕は全く変わらない。
彼女は本当に天然で、「らんくんは全然老けなくて羨ましい」と、横川商店街を歩きながら、話した。
そんな天然な彼女も良いなと、今日もゾンビの僕と年老いた彼女とで横川商店街を歩く。
実は久保田商店の人もゾンビであるという事を、天然な彼女はまだ気が付いていない。
#47
住所:茨城県
年齢:21
属性:学生
ゾンビが溢れる世界で、ゾンビが唯一恐れている場所、横川商店街。
そこでは、ゾンビにならないという抗体飲み薬(カクテル)が開発されていた。
横川商店街に行ってみると、そこにはゾンビが集まっていた。
声を出せば人間だとバレて、襲われてしまう。
ゾンビに気付かれないよう息を潜めながら、ポイント地点まで行けば、ゾンビから身を隠せる飴をもらえる。
ゾンビに出会ってしまえば自分もゾンビになってしまうから、これを食べれば薬の場所まで向かうことができる!
薬がもらえるお店に行けば、薬と共に、ゾンビを人間に戻せる薬(飴)ももらえるのだ。
ポイントとなるお店で薬をもらい、商店街を救おう!
#48
住所:埼玉県
年齢:20
属性:学生
イメージした店舗:花栄 madametete
気を付けた方がいい。
花屋の看板娘……いや、看板ゾンビ娘に。
そのゾンビ娘は花を売る。
もちろん、ただの花じゃあない。
ぞっとするほどに美しい、あの世育ちの花だ。
看板ゾンビ娘は生前、植物が大好きだったらしい。
亡くなる瞬間でさえも、
自分がどうなるかよりも
大事に育てていた植木鉢が枯れないかどうかが心配で、
心配し過ぎたのが高じて、
気付いた時にはゾンビになっていたというから、
きっと筋金入りの植物愛好家なのだろう。
ちなみに、彼女の育てた花を褒めてあげると、
血のように鮮やかな赤色のドライフラワーをくれるぞ。
彼女は植物好きな人には優しいが、
植物を大切に扱わない人には
その人の鼻に植物の種を詰めようとするので注意が必要だ。
(注)架空のストーリーなのでドライフラワーのサービスはありません
#49
住所:神奈川県横浜市
年齢:21
属性:学生
タイトル:「半分ゾンビのハンビ店主」
ねえ、知ってる? あのお店の店主さんの話。
数ヶ月前に噛まれて、なんとゾンビになっちゃったんだよ。
びっくりした家族が病院に連れていってさ、お医者さんに診てもらったんだって。
そこで特効薬を飲まされて、なんとか元に戻ったって思ってたら、
どうやら治りきらなかったらしくて、まだ半分はゾンビなんだってさ。
半分ゾンビ、つまりはハンビだね。
本人は、早くこの状態をどうにかしたいって思ってるみたいなんだけど、
どう見たって身体の右半分はまだゾンビそのものでさ。
その上、お店に来るお客さんのこと、
まるで獲物を狙うみたいにすっごい睨んでくるんだって。
でも評判が良いお店らしいし、これから入るか迷ってるんだよね。
どうしよっか?
《店主からのメモ》
自分のことをゾンビにした、もう一人の半分ゾンビを捜しています。
医者が言うには、その方にも協力してもらわなければ、私の完治は難しいようです。
ここ数日、その方が商店街を歩いているという噂を聞いています。
もし見かけたのなら写真に収めてご一報ください。
お礼をさせていただきます。
#50
住所:埼玉県
年齢:37
属性:社会人
ゾンビは動きが鈍く足が遅い。
人間を襲おうとしても、素早く逃げられてしまう。
横川のゾンビ達は、そんな弱点を克服するために毎日走り込みをして己を鍛えることにした。
そして、ついにゾンビ達は人間にマラソンで勝負を挑む。
当初は人間側の圧勝かとも思われたが、このご時世で家にこもっていたため、運動不足気味ですっかり足が遅くなってしまっていた人間達。
ノロノロと走るゾンビ達とノロノロと走る人間達はデッドヒートを繰り返し。
ゴール地点である横川商店街で、人間とゾンビが同時にゴールインする。
この大健闘に、ゾンビ達は人間を襲うのも忘れて喜び合うのだった。
#51
住所:東京都
年齢:21
属性:学生
イメージした店舗:喫茶店、飲食をメインに。
タイトル:「見返り美人ゾンビを探せ!」
横川商店街には毎年ゾンビが現れる。
その中でも飛び切りの美人ゾンビがいる、といつからか噂になり、人間とも仲良く共存してきた。
なんでも長い艶やかな黒髪をなびかせ、マスクに和装、赤い笠を差しているらしいが、目撃者は皆、後ろ姿の美しさしか覚えていないらしい。
しかし、コロナ禍の人手の減少とともに噂も囁かれなくなり、ある日忽然と姿を消してしまった。
美人ゾンビは自身のことを忘れてしまった人間たちに怒って、襲いかかってくるかもしれない。
そんなときの合言葉は
「美人ゾンビさんとはあなたのことですか!」
果たして、今年のハロウィンナイトに美人ゾンビは現れるのか。
美人ゾンビが姿を消した真相とは……!
・ミス・ミスターコンテストのような仮装大賞をする。
選挙ポスターみたいなもので貼り出すが、どれも見返り美人図のように正面からの写真ではない。
真の美人ゾンビを決めることで、彼女の怒りは鎮められる、という展開。
美人の基準、老若男女は問わない。
ファッションショーやダンスなど、美人ゾンビたちが登場するときは、もみじ饅頭のイメージもかけて降り頻る紅葉の映像美があるとよいかも。。。(秋と広島のイメージ全開で)
・ゾンビなのに和装。現代的な店舗も入る商店街とのコントラスト。
着物か浴衣か甚兵衛か等は不明。
和装の上にそのテナントごとのエプロン等を身につけてもよいかも。
・投票のお客様はサクラ大歓迎。
ゾンビたちがいかに人間を集められるかによって勝敗がつくのか、つかないのか……!?
(コンテストで優勝しても優勝したことにゾンビは気が付かなさそうなので、必ずしも一番を決める必要はなし。だが、彼女の怒りの行方は……?)
#52
住所:東京都
年齢:20
属性:学生
イメージした店舗:商店街全体を舞台としたが、特定の店舗としてはクーをイメージしている。
「横川ゾンビナイト」楽しんでるかい?
せっかくだから、この素晴らしい僕の話でも聞いていってよ。
このイベントがどうして開かれたのか、知りたいだろう?
さぁ、そこに座って。
知ってる? 横川商店街って、ゾンビの街なんだよ。
イベントじゃなくて、本当にね。
そんなことも知らず、僕はこの商店街にのこのこやって来てしまった。
そして、コロナで外に出る人が減ってたこともあって、
お腹を空かせたゾンビたちに襲われそうになったんだ。
でも、僕は天才だから、こう言ったのさ。
「自分ひとりを食べるより、もっと人間を集めたほうがいいよ」って。
するとゾンビが
「どうすれば人が来るのかわかんない」
って泣き出すもんだから、手伝ってあげることにしたんだよ。
まぁ、僕にとっては簡単なことさ。
イベントを開いて、人を呼び込めばいいんだ。
ちょうど今月末はハロウィンだし、ゾンビだらけの商店街ってコンセプトにしてさ。
もちろん、奴らの見た目は暗くて気味が悪いから、肌をネオンのペイントで塗ったけどね。
ゾンビ特有のグチャグチャな傷は見えてるけど、逆にいい味出してると思わない?
あとは、商店街をペイントやら何やらで飾り付けて、
ハロウィンソングを流して。
雰囲気だけじゃ物足りないから、ゾンビ風のネコチャンを隠しておいた。
……もしかして、まだ見つけてない? よーく探してごらん。
とにかく、「横川ゾンビナイト」は、僕の素晴らしいセンスによって生み出された、
最高のイベントってわけ。
ゾンビたちも大喜びで、
「あなたのおかげで、人間がたくさん食べられます!」
だってさ。笑っちゃうよね。
……えっ、ゾンビなんかに食べられたくないって?
ふっふっふ。
大丈夫。僕は天才だから、ゾンビに効くクスリを作ったよ。
この液体を手に塗って、ゾンビが来たら見せつけるんだ。
手のひらを前に突き出して「バァ!」ってね。
そうすれば、ゾンビは逃げていくはずさ。
だから安心して、この祭りを楽しんでいってヨ、ネ?
#53
住所:栃木県
年齢:20
属性:学生
イメージした店舗:
タイトル:
うめき声を上げて土から這い出たゾンビが次々と人に噛みつくせいでパニックになる横川商店街。
人は必死に対抗策を考えた。
けれども、塩をまいても十字架を掲げても効果はない。
そもそも十字架はドラキュラ向け対策だ。
そんな中、ある人が襲われる人の共通点を見つける。
襲われるのはカープのユニフォームなど赤い服を身に着けていることだった。
どうやら色に反応するらしい。
そこで人々は考えた。
真っ赤な飲み物。
そうだ、ドロドロの血に似た濃厚なトマトジュースをゾンビに差し出してみたらいいのではないかと。
結論、ゾンビはこれに群がった。
すると、彼らは飲み干した瞬間苦しみ出した。
そうだ、塩入りトマトジュースだったのだ。。
ゾンビに塩が効かなかったのではない。
体内の奥に取り込ませないと効果がなかったのだ。
これを見た人々が、次々とゾンビにトマトジュースを飲ませると
ゾンビは面白いように浄化していった。
こうして、横川商店街の平和は保たれた。
募集内容
- 文字データ(200~800文字程度)とします。文章は、校正することがあります。
- 「横川ゾンビナイト」のイメージ、趣旨に合った内容とします。
- 対象となる店舗は横川商店街加盟店です。
横川商店街加盟店情報はこちら
募集期間
令和3年8月26日から令和3年10月16日まで(必着)
※応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
応募資格
どなたでも応募できます(個人、法人いずれも可能)。
審査・発表
厳正な審査により、応募作品の中から優秀作品10作品程度を選考し、採用作品とします。
発表は、横川ゾンビナイト会場を予定しています。
採用作品に選ばれた方には、直接通知するとともに、横川ゾンビナイトホームページに掲載します。
※ 採用作品に選ばれた場合、氏名、住所(市区町村名まで)、職業(学生の場合は学校名・学年)を公表する場合があります。
審査基準
- 横川ゾンビ像の具体化:ゾンビ像が具体的に設定、適切に表現されているか。
- 共通のイメージと表現:横川商店街やゾンビの共通イメージを⼗分に意識したストーリーであるか。
- 審怖性:横川ゾンビが怖く楽しく描かれているか。
賞金
優秀作品:横川商店街商品券
ストーリーを元に街や店内装飾、店主のゾンビ化等世界観の再現を行います。
作品の応募方法
※応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
※手書きや郵送での受付は行っておりません。
応募作品
1人何点でも応募できます。
作品事例
シンガーゾンビが来る酒場
音楽好きの青年がライブ終わりによくカンパイ!していたお店。ある日、横川ゾンビに手をやられてしまい指がソーセージになってしまった…。
ゾンビ化したシンガーがギターを片手に不定期に出没するようになる…。
音に過敏に反応するのでシンガーゾンビを見かけた時は静かにしていると襲われない。特別メニューの指ソーセージを食すと勝手に隣に座ってあの日の悲しみを思い出しビートルズを歌い始めるので要注意だ!!
作品についての注意事項
- 作品は、自作で未発表のものに限ります。
- 公序良俗に反するもの、誹謗中傷するもの、著作権その他第三者の権利を侵害しているものやその他法令に反するものは、選考の対象外とします。
- なお、採用決定後にこれらの条件に違反していることが判明した場合には、採用は無効とし、賞金は返還していただきます。
作品に係る権利の取扱い
応募者(共同制作者を含みます)は、次の事項に同意のうえ作品を提出するものとします。また、応募者が作品を提出した場合には、応募者は以下の事項に同意したものとみなされます。
- 作品に係る所有権、特許権、実⽤新案権、意匠権、商標権、著作権(著作権法第27条及び第28条所定の権利を含みます)、その他⼀切の権利(知的財産権を登録する権利を含みます)を、作品の提出時に横川ゾンビナイト開催委員会に無償で譲渡するものとします。
- 応募者は、横川ゾンビナイト開催委員会が指定する者に対し、作品に係る著作者⼈格権を⼀切⾏使しないものとします。
- 応募者は、横川ゾンビナイト開催委員会が作品と同⼀または類似のデザイン、コンセプト、ネーミング、技術的思想及びアイデア等を本コンペとの関連の有無にかかわらず作出し、使⽤する場合があることを承諾し、⼀切の異議を申し⽴てしないこととします。
- ⼊賞作品の発表及び展⽰に関する権利に関しても、横川ゾンビナイト開催委員会に帰属するものとします。
横川ゾンビナイトアーカイブ
広島の横川という街で毎年行われるゾンビナイト。
2020年で6度目の開催となりました。
三密を避けるため、開催期間を約一週間に延長して実施。
検温、消毒、記名などをしていただくためのゲートを設け、ピンクバンドでゾンビ国に入国というルールを徹底しました。
参加者向けに例年行っていたゾンビメイクは廃止し、代わりにマスクでゾンビに変身するというコンセプトに変更。
昨今の情勢に配慮したうえで、ゾンビナイトは開催されました。
横川ゾンビナイト7は「NO密」ゾンビナイト。
今回は「横川ゾンビナイトウィーク」ということで1週間開催されました。
開催期間中、様々なセルフゾンビ様が
不定期に出没したり、初の試みとなる、「横川ゾンビストーリーラリー」を開催。横川商店街にまつわる架空のゾンビストーリーを募集し、全国から寄せられたゾンビストーリーを元にその世界観を店舗や街中で再現しました。